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話題アニメ『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『SPY×FAMILY』のファン層分析から、ヒット要因を探る

アニメのヒットは、好みのブランドや話題作りが鍵に

 今回は、『鬼滅の刃』、『呪術廻戦』、『SPY×FAMILY』といった話題のアニメファン層の特性を明らかにした。アニメ放送前後のファン層は、平均年齢30代、女性・学生の割合が高いといった共通の特性があることがわかった。映画公開後のファン層は、『鬼滅の刃』は社会現象にまでなった人気・話題性により、ファン層が拡大し、ファン層特有の傾向が減り、一般層と近づいた

 一方で、『呪術廻戦』はアニメ放送前後と映画公開後で、ファン層に大きな違いは見られなかった。人気アーティストや商品とのコラボという観点では、『鬼滅の刃』と『呪術廻戦』の両方でファン層の好みを捉えられていることがわかった。このことから、『SPY×FAMILY』ファン層の好むブランドとのコラボができれば、作品の人気上昇と併せて商品の人気も高まると推察する。

 一方で、『鬼滅の刃』の爆発的ヒット要因としては、アニメ放送後と映画放映までの間に漫画の完結という話題があり、様々な層を取り込むことができたことが大きいと考えられる。今後流行る作品としては、人気アーティストや商品とのコラボだけではなく、他のアニメにはない漫画の完結などといったインパクトのある話題が重要になってくると考える。

作品概要

  • 『鬼滅の刃』:作者名:吾峠呼世晴、出版社:集英社、連載誌:週刊少年ジャンプ、連載開始年月:2016年2月15日
  • 『呪術廻戦』:作者名:芥見下々、出版社:集英社、連載誌:週刊少年ジャンプ、連載開始年月:2018年3月5日
  • 『SPY×FAMILY』:作者名:遠藤達哉、出版社:集英社、連載誌:少年ジャンプ+、連載開始年月:2019年3月25日

【ブランドデータバンク調査概要】

■調査方法:インターネット調査(マクロミルリサーチパネル)
■調査期間:
第30期調査:2019年12月20日~2019年12月30日
第32期調査:2021年1月15日~2021年2月6日
第34期調査:2022年1月21日~2022年2月1日
■調査タイトル:「生活に関するアンケート」
■調査対象:全国15~69歳の男女
■総サンプル数:
第30期調査:n=31,387
第32期調査:n=33,133
第34期調査:n=31,130
■詳細サイト:https://www.branddatabank.com/

【分析対象・比較対象の定義】

  • 『アニメ放送後鬼滅の刃ファン』の定義:ブランドデータバンク第30期調査回答者のうち「好きなアニメ・漫画」の設問で、「鬼滅の刃」と回答した人(n=856)
  • 『アニメ放送中呪術廻戦ファン』の定義:ブランドデータバンク第32期調査回答者のうち「好きなアニメ・漫画」の設問で、「呪術廻戦」と回答した人(n=857)
  • 『アニメ放送前SPY×FAMILYファン』の定義:ブランドデータバンク第34期調査回答者のうち「好きなアニメ・漫画」の設問で、「SPY×FAMILY」と回答した人(n=125)
  • 『映画放映後鬼滅の刃ファン』の定義:ブランドデータバンク第32期調査回答者のうち「好きなアニメ・漫画」の設問で、「鬼滅の刃」と回答した人(n=3,724)
  • 『映画放映後呪術廻戦ファン』の定義:ブランドデータバンク第34期調査回答者のうち「好きなアニメ・漫画」の設問で、「呪術廻戦」と回答した人(n=1,311)
  • 『全体』の定義:各ファンに対応する期間のブランドデータバンク回答者・第30期調査回答者(n=31,387)・第32期調査回答者(n=33,133)・第34期調査回答者(n=31,130)

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この記事の著者

石丸 悠太郎(イシマル ユウタロウ)

株式会社マクロミル 
デジタルマーケティング本部 テクノロジー&デジタルプロダクツ部 
データアナリスト

 大学院では情報科学を専攻し、ID-POS、移動データを用いた店舗内回遊モデルの構築とマーケティングへの応用を研究。アナリストとしてプロダクト企画部門に所属し、データサイエンスを活用した分析ソリ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/09/28 09:30 https://markezine.jp/article/detail/40079

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