9月28日、日経リサーチが利用推進パートナーとなる、「JCSI(日本版顧客満足度指数)」の2022年度第2回調査(2022年7~8月実施)の結果が発表された。今回は8業種(通信販売、携帯電話、フィットネスクラブ、銀行、ガス小売り、MVNO(仮想移動体通信事業者)、QRコード決済、電子マネー)の有力79企業・ブランド(ランキング対象は66)について測定された。
14企業・ブランドが対象の通信販売(総合・モール型10、自社ブランド型4)は、ヨドバシ・ドット・コムが9年連続で1位になった。2位は前回3位のJoshin web ショップ、3位は自社ブランド型でトップだった前回2位のオルビスと4位のファンケルオンラインが同点で入った。ヨドバシが前回よりスコアをわずかに伸ばし、2位との差は6.3ポイントから7.6ポイントに広がっている。
携帯電話は前回までスマートフォン(4ブランド)とケータイ・PHS(3ブランド)に分かれていたが、今回からは大手キャリア(メインブランド、サブブランド)と大手3社のオンライン専用ブランドに分けられ、それぞれ6ブランドと3ブランドの合計9ブランドが対象となった。その結果、ソフトバンクのオンライン専用ブランドであるLINEMOが初登場で1位となった。スコアは74.2で、2位に後退した前回首位のワイモバイルに3.5ポイント差をつけた。ワイモバイルは大手キャリアではトップとなり、前回より4.9ポイントもスコアを伸ばしたが及ばなかった。
14企業・ブランドを対象にした銀行は、前回ソニー銀行に首位の座を奪われた住信SBIネット銀行が2年ぶりに1位となり、入れ替わりでソニー銀行が2位に後退した。今回も上位は新形態銀行が独占し、メガバンクなど5行の中ではりそな銀行がトップだったが、スコアは住信SBIネット銀行に10ポイント以上差をつけられている。
前回、2年ぶりの調査となったフィットネスクラブは、6企業・ブランドの中からカーブスが2年連続でトップに立った。カーブスは調査が中断する19年度まで6年連続で首位になっている。
このほか、サービス業の中で注目を集める業種を対象にした特別調査を4業種で実施。6企業・ブランドを対象にしたガス小売りは西部ガスが、同じく6企業・ブランドを対象にしたQRコード決済はPay Payが、いずれも2年連続で1位となった。
格安の携帯事業者であるMVNO(仮想移動体通信事業者)はソフトバンクにサービス統合されたLINEモバイルに替わり、イオンモバイルを対象に加えた5企業・ブランドの中から、前回1位となったインターネットイニシアティブのIIJmioと、前回2位に下がったオプテージのmineoが同点でトップになった。
また、今回が2回目となる電子マネーは6企業・ブランドの中から、前回2位のiDが初の首位を獲得。前回トップのQUICPayはスコアを2.5ポイント落とし、2位になった。
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