SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究

SEO担当者でも説明できない?Google検索結果ができるまでを理解すべき理由

「強調スニペット」など機能からユーザーを読み解く

 加えて青木氏は「強調スニペット」や「検索結果タブ」について深掘りした。サイト運営者なら、「強調スニペット」に表示させたいと思う方も多いだろう。

 強調スニペットは、検索キーワードに対し端的な回答を検索結果上に表示するものだ。リスト型の表示も多く見られるがliタグや、tableタグでマークアップすると、表示される傾向が見られる。

 「強調スニペットの表示を狙っている方は、ぜひリストのマークアップに挑戦してみてください。下記の図のように見出し単位で検索エンジンが内容を把握し、その部分を強調スニペットとして表示する場合もあります」(青木氏)

 さらに青木氏は、強調スニペットについての注意点を挙げた。

 「強調スニペットに表示されると、その検索結果全体のクリック率が下がる傾向にあります。強調スニペットは、ユーザーの『すぐに情報を知りたい』というニーズに対応して表示されています。だからこそクリックされず表示されるモノだけで解決できてしまう可能性が高いです。しかし1回の検索で完了することもあれば、基礎情報を理解した上で、次の検索に進むことも考えられます。SEO担当者は、強調スニペットから次のユーザーアクションを考えることも忘れてはいけません」(青木氏)

 強調スニペットの他にも、ユーザーニーズを読むカギとなるのが「検索結果タブ」だという。タブとは、検索キーワードを打ち込むと表示される「地図・ニュース・画像・動画」などを指す。

たとえば、「包丁研ぎ」ならショッピング、動画、地図の順番だが、「包丁研ぎ方」だと動画、画像、ショッピングの順番となっている。 こういった順番からユーザーがどこに注目しているかが読み解けるという。
たとえば「包丁研ぎ」ならショッピング、動画、画像の順番だが、「包丁研ぎ方」だと動画、画像、ショッピングの順番となっている。 表示される順番からユーザーがどこに注目しているかが読み解けるという。

 「海外ではインテントシフトと呼ばれていますが、アルゴリズムアップデートのタイミングや、トレンドの変化によってまったく検索結果が変わることもあります。そのため上位表示させたいキーワードがある時は、必ず検索結果を見ましょう。検索結果だけでユーザーニーズを特定できるわけではないですが、1つの手がかりにはなると思います」(青木氏)

知って得する!検索結果の裏技とは

 同ウェビナーの中でも、大きな反響があったのが検索結果の「裏技」だ。「SEO初心者が知っておきたいGoogle機能の基礎知識」 書籍内にも記載のあったアメリカ版Google検索の方法や、「site:URL」検索機能は、SEO担当者からも注目が集まった。

 米国版Googleの検索結果を利用するメリットは2つが挙げられる。1つ目は英語の調べモノが簡単にできる点、そして2つ目はGoogle検索結果に先行導入されている機能を見ることができる点だ。日本で米国版Googleの検索結果を見る場合は、以下のURLを利用する。

 また、青木氏はサイト内で最もキーワードに関連性が高いとされるページを表示させる方法も紹介した。表示方法は以下の通り。

site:URL+半角スペース+キーワード

 たとえば、「site:https://www.seohacks.net/ コンテンツマーケティング」と検索すると下図のように表示される。

 この場合「コンテンツマーケティング」のキーワードに対し、「コンテンツマーケティングとは?必要な理由とメリット」というページが最も関連性が高いと判断されている。 また、コンテンツの企画を考える際も「自社にこの記事あったっけ?」という場合にも有効だ。さらに限定した結果を出したい場合には「site:URL+半角スペース+intitle:+キーワード」を入力する。

たとえば「site:https://www.seohacks.net/service/ intitle:ホワイトペーパー」と検索すれば、そのサイトでホワイトペーパーがタイトルに含まれるページが表示される。
たとえば「site:https://www.seohacks.net/service/ intitle:ホワイトペーパー」と検索すれば、そのサイトでホワイトペーパーがタイトルに含まれるページが表示される。

 「この裏技を使えば『対策キーワードに対して自社や他社が何ページあるか』といったことも把握できます。他にも、Googleの公式情報を確かめるためにも利用しますね。『site:https://developers.google.com/ クロール』 というように、最後に調べたいキーワードを入れると、欲しい答えがすぐに見つけることができます」(青木氏)

 SEOに取り組む上で、検索結果がどのように生成されるのかを知ること、そして検索結果から情報を読み取ることは非常に重要な要素となっている。「定期的に情報のアップデートを行い、自社のマーケティングに活かして頂けたら幸いです」と青木氏は語り、同ウェビナーを締めくくった。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2023/02/24 08:00 https://markezine.jp/article/detail/40235

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング