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SEO担当者でも説明できない?Google検索結果ができるまでを理解すべき理由

 ナイルは、「Google検索結果」をテーマにSEOの基礎を見直すウェビナーを実施。ナイルのマーケター兼SEOコンサルタントの青木創平氏が登壇した。本記事では、Google検索結果ができるまでのプロセスを解説。「site:URL」を使った検索方法など、実務に活かせるSEOの裏技も紹介した。

プロでも説明できない?Google検索結果のプロセス

 SEOで成果を出すためには、どうしても施策に目がいきがちになってしまう。しかし、デジタルマーケティング事業を推進するナイルで、SEOコンサルタントを務める青木氏は「Googleの検索結果がどのようにできているのかをしっかりと理解することが、とても重要です」と語った。SEO担当者として、検索結果のプロセスは人に説明できるくらい理解しておきたいところだ。

 加えてGoogleの広報担当であるDanny Sullivan(ダニー・サリバン)氏が投稿したツイートを用い、リリー・レイ氏の発言を紹介した。

(訳)優れたSEO担当者を採用するために、クロール・インデックス・ランキング・レンダリングの違いを尋ねます。多くの人が間違えていることに驚くでしょう

 クロール・インデックス・ランキング・レンダリングとは、Googleの検索結果ができるまでのプロセスだ。すなわち、SEOにおいて「どのようにGoogle検索結果ができているのか」を知らなければ、優れたSEO担当者とは言えないと指摘している。

Googleの検索結果が表示される4つのプロセスとは

 青木氏は「検索結果は4つのプロセスで成り立っている」と述べ、それぞれの段階を順に説明していった。

 1つ目の「検出」とは、クロールするURLを見つける段階を指す。以下を中心に発見され、検出されるとクロールキューというクロール対象URLリストに加えられる。

・ページにあるリンク
・外部サイトからのリンク
・XMLサイトマップ

 2つ目の「クロール」とは、そのページの情報を取得する段階だ。クローラーが、サイト上の文書や画像などを巡回し、ページ内容はもちろん、どのページにリンクしているか、公開や更新日時なども収集する。クローラーは、ユーザーがブラウザでページを表示するのと同じようにページを表示しており、このことをレンダリング※という。また1度クロールして終わりではなく、内容が更新されていないか何度もクロールする場合もある。

※レンダリング:HTMLファイルをダウンロードし、途中にCSSやJavaScriptを解析しながらDOMを構築。その内容を元に、どのようにページを表示するか決め、実際にページを表示するプロセスのこと。

 3つ目のインデックスとは、クロールで得た情報をデータベースに格納する段階だ。検索結果に表示されうるタイミングで、インデックスされて初めて検索結果に表示されるのだ。しかし、クロールされたからといって全てインデックスされるわけではなく、検索エンジンが価値のないページと判断したり、技術的な問題で表示できなかったりする場合はインデックスされない。「また、Webページだけでなく、動画や画像、PDFもインデックスされるんです」と青木氏。

 最後はランキングだ。ユーザーの検索に合わせて検索結果を生成するフェーズを指す。検索順位はGoogle独自のアルゴリズムを元に、表示順位は決定されており、基本的に検索キーワード(検索ニーズ)とページ内容の関連性が高いページが上位に表示される。しかし、誤った情報により命や財産に影響が出る可能性がある場合は、関連性よりも信頼性が優先されるケースもある。

 「Google検索結果は、検出、クロール、インデックス、ランキングという順番で検索結果が生成されます。SEOを集客チャネルの1つとして考えるのであれば、この4つのプロセスとそれぞれの対策を理解することが非常に重要で、それにより課題が発生した際に適切な対応ができるのです」(青木氏)

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2023/02/24 08:00 https://markezine.jp/article/detail/40235

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