SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

BtoB Synergy FORUM powered by MarkeZine & SalesZine

マーケティング最新事例 2026(AD)

「行動データ×意識データ」で感覚を確信に変える。サンシャインシティが挑むデータ起点の街づくり

 池袋のランドマークである大型複合施設サンシャインシティが、「10年に一度レベル」の大規模な来館者調査に踏み切った。電通デジタルとともに設計したのは、GPS人流データ・属性データ・意識調査を掛け合わせた多層的な分析。単に「誰が来ているか」という定量的なデータを得るにとどまらず、リアルな「顧客心理」の解明から次の施策への「実装」、そしてその先にある「データ起点の街づくり」までを見据えた取り組みだ。両社の担当者に、その背景から成果、未来の構想までを聞いた。

競合は「すべてのエンタメ」──大規模調査に挑んだ3つの理由

MarkeZine編集部(以下、MZ):2025年、サンシャインシティにおいて「10年に一度レベル」の大規模な来館者調査を実施された背景をうかがえますか。

株式会社サンシャインエンタプライズ 事業企画部 マネージャー 金子 実和子氏
株式会社サンシャインシティのコミュニケーション部にて、Webサイトや公式アプリ、SNSの運用に加え、館内のインクルーシブ推進、VOC分析、データの統合・活用に向けたCDP構想の推進など、「顧客との接点づくり」と「データ基盤づくり」を一貫して担当。2026年4月より現職。サンシャイン水族館・サンシャイン60展望台 てんぼうパークのマーケティング戦略の構築・設計の推進をミッションとして担っている。

金子(サンシャインシティ):背景には大きく3つの課題意識がありました。

 まず1つ目は、前回の本格調査時から、コロナ禍を経て生活者を取り巻く環境が激変したことです。

 サンシャインシティはショッピングセンター、水族館、展望台、展示ホールなどを持つ大型複合施設ですが、いまや私たちの競合は、近隣の商業施設や特定のエリアだけではありません。「家で動画を観る」「野球観戦に行く」といった、“余暇にどう過ごすか”という生活者の可処分時間をめぐって、あらゆるエンターテインメントが競合になると考えています。そのため、「お客様が普段どのようなことに関心を持ち、何に時間を使っているのか」を、深く掘り下げていく必要がありました。

 2つ目は、「エリアブランディング」の視点です。池袋の街とともに40年以上歩んできた弊社は、このエリアの価値やブランドイメージに貢献する存在でありたい、という想いがあります。だからこそ、単に自社施設という「点」の数字を追うのではなく、池袋というエリア全体におけるお客様の動きを「面」として把握したいという狙いがありました。

 そして3つ目は、来館者数・売上といった結果指標だけでは見えにくい「お客様との関係性」を可視化すること。今回はNPSも組み込むことで、「来館者数(数のKPI)」の最大化にとどまらず、「関係性の深さ(質のKPI)」までをしっかりと追いたいと考えたのです。

「実態調査」の枠を超える。“次の施策”を仕掛けるための設計思想

MZ:サンシャインシティの課題に対し、電通デジタルはどのようなアプローチを提案されたのでしょうか。

株式会社電通デジタル エクスペリエンス&コマース第1部門 クロスプロモーション第2事業部 グループマネージャー 伊藤 大樹氏

伊藤(電通デジタル):今回の提案では、単なるデータ分析の報告書を目指すのではなく、「サンシャインシティらしさ」をデータで具体化することを最初のゴールに据えました。サンシャインシティはレジャーやショッピング、飲食、イベント、IPコンテンツと、多様な顔を持つがゆえに来館者の年代や目的も非常に幅広い。だからこそ、その複雑な顧客像を正しく捉えることの難しさがあります。

 設計思想の根幹にあるのは、アンケートのような意識調査だけでは捉えにくい「行動データ」を活用し、顧客像を多角的な視点から可視化するということです。

 そこから導き出された高解像度な顧客像に基づき、現場のメンバーが迷いなく次の施策を生み出せる。そんな「やって終わりではなく、次の一手につながる調査」にすることを強く意識しました。

金子(サンシャインシティ):電通デジタル様は、さまざまなデータソースを掛け合わせた立体的な分析だけでなく、その後のコミュニケーション戦略や顧客体験の改善までを見据えた一気通貫アプローチを提示してくださいました。この設計思想があったからこそ、ともに歩みを進められるパートナーだと強く感じました。

次のページ
「行動×意識」の多層分析で、見えない顧客心理を解き明かす

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
関連リンク
マーケティング最新事例 2026連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

落合 真彩(オチアイ マアヤ)

教育系企業を経て、2016年よりフリーランスのライターに。Webメディアから紙書籍まで媒体問わず、マーケティング、広報、テクノロジー、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社電通デジタル

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2026/07/16 10:00 https://markezine.jp/article/detail/50829

Special Contents

PR

Job Board

PR

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング