DXはカスタマーに伝わってこそ
──DXに終わりはないですが、目指すところまで現在何合目くらいにいるでしょうか?
5合目くらいでしょうか。富士山も5合目までは勢いで行けても、そこから先は戦略がないと進めないと思うので、今戦略を立てながら、みんなで武装して進んでいるところです。
──最後にDXの進んだ先に掲げられている目標をお聞かせください。
コーポレートDX戦略部の立ち上げ当初からずっと掲げているのは、「CXの向上」です。このカスタマーの定義は社員によっていろいろで、日々フロントでお客様と対面している社員だけでなく、オフィスの中で仕事をしている社員にも、クライアントやパートナー企業など「カスタマー」はいるわけです。DXは最終的にカスタマーに伝わらないと意味がないと思っているので、やはりDXで目指す先には「CX」があります。
そして、私は、どんな企業も結局「人」であると思っています。今回このインタビューをお受けしたのも、連載テーマの『人を育てる。組織を育てる。』というのは、コスモエネルギーホールディングスだけでなく、日本の企業が抱えている共通の課題につながると思ったからです。
人材育成、組織強化を進めていく中では、「一人ひとりがプロとして自信を持って、楽しく仕事をできるようにサポートすること」を目指したいですね。キャリアの方向転換をしたい人がいればサポートしてあげたいし、現状まだ自分に自信が持てない人にはトレーニングのサポートをしてあげたい。社員みんながプロフェッショナルとしての自覚と自信を持って仕事ができれば、カスタマーはもちろん、ステークホルダーや社会への価値提供にもきっとつながってくると思っています。
