「FON(フォン)」は、スペインのベンチャー企業FONが提供するユーザー参加型の無線LANサービス。今年2月にスカイプとグーグルの出資を受けたことでも話題を呼んだサービスの日本上陸に、早くも注目が集まっている。
FONは、各国でコミュニティをつくり、登録メンバーが所有する無線LANアクセスポイントを、専用ソフトによってFONの公衆無線LANサービス(FONサービス)のアクセスポイントとして利用するしくみだ。
コミュニティ登録メンバーは、アクセスポイントを提供する「フォネロ」と、接続料を支払って利用する「エイリアン」に分かれる。さらにフォネロメンバーは、アクセスポイント提供の見返りとして、無料アクセスかエイリアンからの接続料をとるかを選択することができる。
フォネロ(アクセス・ポイント提供メンバー)
・Linus(ライナス)…アクセスポイントを無料で提供する代わりに、世界中のFONアクセスポイントにて、無料で無線LANローミングを楽しむことができる。
・Bill(ビル)…アクセスポイントを提供せずに接続のみ利用するメンバー(エイリアン)に対し、有料にて提供できる。(日本でのBillサービス開始は現在未定)
エイリアン(接続利用メンバー)
FONの販売する「ワンデーパス」(3ユーロ/ドル)を購入することによって、WiFi(※)搭載機器などからFONアクセスポイントにアクセスすることが可能。使用期限はパス登録後24時間。
アクセスポイント設置にあたっては、小型無線ルータ「La Fonera(ラ・フォネラ)」を利用する。12月5日から12月9日まで行われる5daysキャンペーンでは、この専用無線ルータが無料で提供される。また、12月4日には、創業者のマーティン・バルサフスキー氏が来日し、イベントなども行われた。
※WiFi(ワイファイ、Wireless Fidelity)
米国の業界団体「Wi-Fi Alliance」が認定した無線LAN機器の名称。
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