SNSデータによる顧客像の可視化が広告以外にもたらすメリットとは?
SNSデータを活用した顧客像の可視化は、デジタル広告以外でも活用できます。n=1レベルで具体的な顧客のニーズや関心事といったインサイトを知ることで、n=1から広がる共感性の高いトライブを捉えられ、そこに呼応する「企業としての具体的な解」をコミュニケーションアイデアやプロダクトアイデアに落とし込むことができます。
n=1の声や行動データを起点に商品への関心層・共感層のトライブを広げる解像度の高いアイデアを持ち、SNSデータ起点でマスをつかむマーケティングを実現することは、これからの時代に必要不可欠です。
顧客(n=1)理解を深めることがシンプルに問われる時代へ
テクノロジーによる利便性追求の進化は、倫理観(=たとえば個人情報保護方針)との綱引きでもあります。サードパーティCookieによるデジタル広告のターゲティング精度向上は、個人を特定することなく広告配信の精度を向上してきました。
しかし、顧客(n=1)の感覚としては、個人を特定されているかどうかではなく、ブラウザ個々に割り当てられたCookieを第三者に活用されているということに対する、何とも言えぬ気持ち悪さがあったということです。
サードパーティCookie規制を機に、デジタル広告の分野は大きな変化を余儀なくされます。真に顧客(n=1)を理解し、ニーズに寄り添い、応えていける企業が選ばれる時代が到来します。
2023年はポストCookie時代に対する対策や準備としてだけでなく、顧客起点の骨太なマーケティングへの転換を着々と進める企業が増えていくでしょう。