リテールAI研究会は、リテールAI分野の業界発展に貢献した4社に対し「リテールAIアワード2022」を贈呈。2022年11月16日(水)にパシフィコ横浜で授賞式を開催し、4社の中から大賞を発表した。
小売流通部門の受賞企業はイオン九州だ。スピーディーなデジタル化や会員企業を巻き込んだサプライチェーン改革の推進のほか、リテールメディアの活用、リテールAI検定の受講など、全方位に渡る挑戦が受賞理由として挙げられた。
卸部門で受賞した企業はヤマエ久野。オープンな商品マスタを構築するプロジェクト「J-MORA」において、改廃業務の効率化などに取り組んでいる。自社のデジタル化だけでなく、業界全体の業務効率化に貢献した点が受賞の理由だ。
サントリーはメーカー部門で受賞。継続して数百人単位のDX研修を実施するなど、人材育成に投資している点が評価された。また、実証実験や事例発表も積極的に実施。得られた知見を業界全体へ還元する姿勢も受賞理由の一つだ。
最後はベンダー部門。受賞したのはTrue Dataだ。データコンペへの協賛やJ-MORAへのデータ提供など、データの民主化を強く推進する同社。データの共有や活用に対して後ろ向きな小売業界の空気感に、一石を投じる活動が評価の対象となった。
大賞を受賞したのはイオン九州。同社を代表して、コーポレートトランスフォーメーション推進本部の山根氏が受賞のコメントを述べた。
本日はこのような賞をいただき、担当者として大変恐縮ながら嬉しく思っています。我々小売業だけではなく、様々な分野で同様の課題に取り組まれている各社様の存在が、非常に励みになっています。店舗業務を経験し、現在は店舗の負担軽減に取り組む中、こうして新しい知識を勉強する機会をくださるリテールAI研究会様に感謝を申し上げます。
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