ミロゴスの支援により、注文数は前年度比約122%に
──注文ボットをはじめ、LINEを活用した施策を推進するにあたり、ミロゴスに支援を依頼されたとうかがいました。ミロゴスから受けた支援の内容を教えてください。
支援を依頼した2019年時点で、注文ボットのシステムは既に完成していました。ミロゴスさんにはお客様が利用された際に発生したエラーの原因を割り出し、改修するところをサポートいただきました。
LINEの操作手順は人によってまちまちです。たとえば写真のお部屋の場合、メニューから「写真のお部屋」をタップし、ご案内に沿って操作をすれば問題なく注文できますが、お客様によっては過去のメッセージをさかのぼって操作される方もいらっしゃいます。つまり、こちらが想定していない注文フローが存在していたのです。
そこで、ミロゴスさんから「不要なサービスをそぎ落とし、注文動線を簡略化することでUI/UXを向上できるのではないか」と提案いただき、改修に着手。その結果、2021年度の注文ボットを経由した注文数は前年度比で約122%に向上しました。
また、メニューのカスタマイズもミロゴスさんから提案いただきました。キタムラでは複数のサービスを展開しているのですが、LINE上に表示できるメニュー数には限りがあります。「もっとたくさんのコンテンツがあるのに、お客様に伝えられていない」と感じていたところ、リッチメニューAPIの活用を提案いただきました。
タブを切り分け、UXをさらに改善
──リッチメニューAPIとは具体的にはどのような施策でしょうか?
具体的には、メニューの上に「カメラのキタムラ」「スタジオマリオ」と2種類のタブを設置しました。LINE社が元々提供しているメニューにはタブがないのですが、APIを連携させることによりタブを追加したのです。
カメラのキタムラのお客様の中には、当社がスタジオマリオも運営していることをご存じない方もいらっしゃいます。しかし、タブを分ける仕様にしたことで、一目で我々の事業内容をご理解いただけるようになりました。副次的なPR効果も得られています。
──ミロゴスのサポートはどのような点が優れていたと思いますか。
注文ボットやメニューのUI/UX改善で、提案力の高さを強く実感しました。また、施策を進める上で密なコミュニケーションがとれた点も非常にありがたかったです。ミロゴスさんとは月に1回、定例会を開催していますが、当社側で疑問点があれば電話やSlackなどで適宜質問することができました。そのおかげで、施策のスピーディーな改善につなげられたと思います。