SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究(AD)

1年で友だち登録数を約2倍、「写真のお部屋」経由の注文を約122%に伸長!キタムラのLINE活用施策

 「カメラのキタムラ」の実店舗やECサイトなどを通じ、プリントサービスやカメラの中古販売などを展開するキタムラ。同社では2017年よりLINEを使ったコミュニケーション施策を複数、走らせている。そのひとつが、キタムラのLINE公式アカウントのトーク画面上に画像を送ると簡単にプリント注文ができるサービス、通称「写真のお部屋」だ。この施策はLINE公認の技術支援パートナー(Technology Partner)のミロゴスが支援している。本稿では、キタムラとミロゴスの取り組みを通じてLINEを活用したマーケティング手法の最適解を探る。

顧客とより良い関係を築くため、LINE施策を強化

──キタムラの事業内容と、山内さんの現在の業務内容についてうかがえますか。

 キタムラでは「カメラのキタムラ」や「スタジオマリオ」などの実店舗やECサイトを展開しています。主な事業内容はカメラの販売や写真のプリントサービス、フォトブックの販売です。最近ではカメラや時計、スマートフォンの買い取りなど、リユース事業にも力を入れ始めています。

キタムラ デジタルマーケティング 山内一篤氏

 私はLINEを使ったサービスの運用・管理から新規サービスの開発を担当しています。当社の場合、広告費を支払って友だちの数を増やすのではなく、カメラのキタムラの店舗スタッフに協力していただき友だち登録を促進しています。そのため、LINEを今後の販促に活用する意義を店舗スタッフへ啓蒙することも業務の一つです。

──キタムラでは2017年よりマーケティングにLINEを活用していらっしゃいますが、なぜLINEに着目されたのでしょうか。

 2017年以前のデジタルマーケティングの主な接点はメルマガでした。しかし「お客様が今後もより良く当社とつながっていくには、お客様にとってより身近なコミュニケーションツールを活用すべき」と考えたところ、LINEに行き着いたのです。

顧客体験を劇的に向上した「写真のお部屋」

──キタムラは、実店舗やECサイト、自社アプリなど様々な顧客とのタッチポイントをお持ちですが、その中でもLINEはどのような位置づけなのでしょうか?

 LINEはオフライン接客のアシストツールという位置づけです。たとえば、カメラのキタムラの店舗にいらっしゃったお客様に対し、退店された後も引き続きコミュニケーションをとり続けるにはデジタルツールが欠かせません。そこで、店舗においてお客様に友だち登録していただき、退店後にLINEでアプローチしています。具体的には、再来店いただけるようお客様のご利用状況に合わせた商品・キャンペーン情報を送ったり、ご来店時にご利用いただけるクーポンを配信していたりします。

 また、LINE活用施策のうち、特に成果を上げられているのが「写真のお部屋」です。公式アカウントのメニューから「写真のお部屋」をタップすると、サイズを選択する画面が表示されます。サイズ選択後にプリントしたい画像をトーク画面に送信すれば、注文は完了。写真ができあがるとLINEに通知が届き、来店して写真を受け取る流れです。

注文ボットを活用したプリントサービス利用のイメージ。選択式でユーザーは迷うことなく注文することが可能だ

 従来は、USBなどに写真データを移した上で店舗に足を運んでいただく必要がありましたが、注文ボットによってそうした手間を省くことができています。お客様からも「スマートフォンの中にある写真を選ぶだけで良いので非常に便利」などの声を頂戴しています。また、LINEの注文ボットではLINE上でプロセスが完結するため、UI/UXの改善にもつながったと思います。

次のページ
ミロゴスの支援により、注文数は前年度比約122%に

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2022/12/13 10:00 https://markezine.jp/article/detail/40638

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング