あえてユースを活用した理由は?
栗栖:弊社が元々食育・子育てに貢献したいという想いがあったため、そしてサンフレッチェ広島ユースなら長期的な取り組みができると考えたためです。

最初サンフレッチェ広島様からご提案いただいたのは、プロのトップ選手に青きな粉やWA-PANKOを使った料理教室を開き、その模様をYouTubeの動画にするという内容でした。とても素晴らしい内容だと思ったのですが、それだけでは一過性のPRにとどまってしまうのでは、という危惧もありました。
しかし、サンフレッチェ広島ユースの三矢寮に密着する動画であれば、三矢寮に上万糧食製粉所の商品が採用されているという実績を作ることができ、動画以外のところでも効果が生まれるのではと考えました。
三矢寮は、先ほど浜田さんのお話にもあったようにいち早く全寮制を取り入れた歴史ある場所で、何人もの日本代表選手を輩出しています。このことからも、サッカーをしている方やサッカーファンに与える影響は大きいと思いました。
ユースとのコラボならではのアイデアが続々
平地:動画の中では青きな粉を使ったおにぎりなど様々なレシピが登場しましたが、あれは上万糧食製粉所様から提案したのですか。

栗栖:いえ、実際に三矢寮で働く管理栄養士さんや調理師さんとも連携しながらレシピ開発を行いました。最初はトーストに青きな粉ペーストを塗って食べてもらうくらいで十分だと思っていたのですが、三矢寮の方からその何個も上をいくようなレシピをご提案いただけました。
浜田:調理師さんがから揚げやお好み焼きなど様々な料理の中に青きな粉を入れていました。おにぎりも、元々安芸高田市(三矢寮の所在地)にきな粉おにぎりがあることを調理師さんが知っていたのがきっかけだったんです。
平地:メーカーから提案されたレシピを作るだけでなく、共創するプロセスもあったのは素晴らしいですね。育成世代にとって食事は重要ですし、親御さんからしても選手たちがどのようなものを日々食しているのか知ることができるのはとても良いと思います。
今回の動画をアップロードするタイミングなどは意識していましたか?
浜田:今回密着した棚田選手のプロ昇格が決まったので、そのタイミングに合わせて制作・配信を行いました。サンフレッチェ広島のファン・サポーターの方々も育成型クラブであることに誇りを持っており、ユースの選手も注目しているので。
平地:私も動画を拝見させていただきましたが、度重なるケガなどもありながらプロに昇格したなどのストーリー性も高く、高い再生数につながったのかなと思います。