既存メニューの良さを活かした商品を開発
『感動ハンバーグコース』は、前菜、スープ、メイン（ライスかパン含む）、デザートの4品で構成されている。まず、それぞれがどのようなメニューなのか簡単に紹介する。
前菜：シュリンプサラダ ～ナッツとフルーツ～
エビを使ったサラダに、キウイやピンクグレープフルーツ、そしてナッツが入っており、通常のサラダとは異なる食感と酸味を生み出している。
スープ：コーンポタージュ ～フライドオニオンをのせて～
通常販売されているコーンポタージュにフライドオニオンをプラス。フライドオニオンの塩味が甘さを引き立てると同時に、普段飲んでいるコーンポタージュよりも上品さを感じさせてくれる。
メイン：感動ハンバーグ ～トリュフ香るポテトチーズクリームIN～（ライスまたはソフトフランスパン付き）
九州産の黒豚とグレインビーフの合いびき肉を使用し、通常よりもしっかりこねることで柔らかくジューシーにし、ガスト史上最も分厚くふっくらとしたハンバーグとなっている。また、ソースは特製デミグラスソースを新たに開発し、パティの中にはトリュフが香るポテトチーズクリームを閉じ込めている。このパティの中に閉じ込める技術は、ガストの人気商品であるチーズINハンバーグの技術を応用しているという。
ライスに関しても、コース料理販売期間中は栃木県産コシヒカリを使用しているとのことだ。
デザート：グラスショートケーキ
ケーキとは思えないくらい、軽くてさっぱりした味わいになっており、まさに締めのデザートと言える一品になっている。
ここまで、商品の概要を紹介してきたが、注目したいのはガストが持つ既存のメニュー、商品開発の技術を存分に発揮している点だ。たとえば、感動ハンバーグもチーズINハンバーグの技術を活用することで、分厚いパティにきっちり火が通るようになっている。
ガストは全国に約1,300店舗あり、鳥羽氏とのコラボメニューをどの店舗でも同じクオリティの商品を出すことは難しい。しかし、既存の技術やオペレーションを活用することで、金額も1,699円（税込1,869円）と安価に抑えながら、高いクオリティを実現できたのだ。
鳥羽氏も自身のnoteの中で「ガストの企業努力に感動した」と記載をしており、材料の調達から鮮度管理、調理のオペレーションまで、今回のコースにはガストの様々な努力とノウハウが詰まっていることがわかる。
