2月7日、リザーブリンクが運営する、予約研究機関「予約ラボ」は、実店舗とECの利用状況や利用するジャンルなど「リアル店舗に求めるもの」についての調査を実施した。
調査項目は2019年3月に実施した「実店舗・ECの利用率」および「実店舗を利用するジャンル」調査と同様のもので、コロナ禍前後における消費者の購買意識に変化があるのか比較するものになる。
実店舗の利用率は飲食品の購入が最多 購入時間や体験価値が影響
実店舗の利用率は前回調査と同じく飲食品で目立ち、「弁当・惣菜などの食料品」「生鮮食品」といったジャンルが7割以上となった。さらに「スイーツ」も6割以上、「酒・たばこ・コーヒーなどの嗜好品」も5割以上となった。
コロナ禍以前と比べて目立った変化はないが、全体的にリアル店舗の利用率は微減の傾向が見られた。
リアル店舗を利用したい理由としては「オンラインを利用するには不向き(生鮮食品など)」というものが最多だったが、「実物を確かめてから購入したい」という理由も半数以上となった。他には「店舗に直接出向いたほうが早い」といった購入するまでの時間や、「店舗にしかない限定商品がある」といったリアル店舗ならではの体験価値も影響していると考えられる。
EC利用の理由は「リアル店舗より価格が安い」が半数以上
EC利用の主な理由に関しては、「リアル店舗より価格が安い」という理由が約53%で最多だった。その他の理由としては、「24時間好きな時間に利用できる」「店舗に行くのが面倒、時間がない」といった購入にかかる時間が約半数を占めた。
生鮮食品は今後も7割以上が実店舗での購入意向
今後も実店舗を利用したいジャンルについては「生鮮食品」が約73%で1位。「弁当・惣菜などの食料品」も約70%の値となった。他にも「スイーツ」が約56%、「酒・たばこ・コーヒーなどの嗜好品」約42%と、全体的に生鮮食品を除いては、今後の実店舗利用意向が現状より低い傾向が見られた。
3割以上が今後、ECで家電を購入すると回答
主にECを利用したいジャンルの最多は「家電」で約36%、映像や音楽、書籍などの「デジタルメディア」が約32%となった。食料品や生鮮食品は今後も実店舗を使うという意見が多く、ECの利用希望は1割前後となった。
【調査概要】
企画:予約ラボ
対象:「店舗とオンラインショップ(EC)両方を利用している」と回答した全国の20代〜60代男⼥
期間:1月27日~1月30日
方法:インターネットリサーチ
サンプル数:有効回収数560⼈
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