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再燃!BtoC のコンテンツマーケティング

直近2年でPVが倍増 ライオン運営「Lidea」に学ぶ、企業という立場を活かすコンテンツ発信


 生活者主体で多くの情報が発信される時代に、企業がコンテンツを発信する意義、存在価値とはどのようなものだろうか。ライオンが運営する生活情報Webメディア「Lidea(リディア)」は、2024年に開設から10周年を迎える。編集長の青嵜洋子氏に、ライオンがオウンドメディアに求めてきた二つの目的と、企業だからこそ発信できること、マーケティングへの活かし方についてうかがった。

再燃!BtoC のコンテンツマーケティング

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─ 直近2年でPVが倍増 ライオン運営「Lidea」に学ぶ、企業という立場を活かすコンテンツ発信(本記事)

生活情報を専門家と発信する「Lidea」

──改めて「Lidea」の概要について教えていただけますか?

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ライオン株式会社 Lidea編集長 青嵜洋子氏
ライオンへの入社とともに研究所に配属となり、薬品、洗剤、柔軟剤などの製品開発を担当。その後、現職となり、Lideaにおけるコンテンツの企画と作成から、SNS、メルマガ、LINE運用、各種キャンペーンなどに携わる

 Lideaはライオンが運営する生活情報Webメディアです。2014年にローンチしました。

 現在、Lideaには「お洗濯」「お掃除」「キッチン」「オーラルケア」「ヘルスケア」「衛生」などのコンテンツカテゴリがあり、それぞれの分野の専門家である弊社の社員が“暮らしのマイスター”として、生活情報を調査・研究して記事を作成・監修しています。

 記事の種類としては、困りごとを解決するものもあれば、生活の中のちょっとした疑問を専門家に聞いてみるような記事、日々の癒やしになるようなマンガの記事もあります。たとえば、最近人気だったのは「めんどうくさい」について脳科学者に解説していただく記事です。このように、我々の商品そのものには直接関連しなくても、読んでおもしろいと思っていただいたり、毎日の生活のプラスになったりするような記事もご用意しています。

生活者視点に立った「情報統合」と顧客解像度を上げる「データ収集」

──ライオンでは、なぜ「Lidea」を立ち上げたのでしょうか?

 大きく分けて二つの目的があります。

 一つは、お客様の生活をトータルで支援すること。社内では製品カテゴリごとに企画や開発が専門部隊に分かれており、以前は各分野の情報を届けるためのWebサイトも乱立していました。これらのWebサイトを統合して、お客様の生活全般を支援するためのサイトとして立ち上げたのがLideaです。

 洗濯、掃除などのすべては生活者の毎日の暮らしに織り込まれており、分割した状態では生活者に寄り添うことはできません。お客様の暮らしに便利な情報の在り処を一つにまとめ、一元的に提供し、トータルで支援することで、生活を豊かにするお手伝いがしたいという考えがあります。

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Lideaのトップページの一部

 もう一つが、ライオンがマーケティングを展開するためのデータを収集することです。これにより、今まで見えていなかったお客様の姿が見えてきます。

 たとえば、「子どもの体のケアに特に興味を持っている親は、子どもの歯みがきにも強い興味を持つ」といったことはそれまでも予想できていましたが、回遊データを得て分析することで仮説を検証できました。お客様を多角的に見られるこうしたデータは、製品開発にもカテゴリを横断してレコメンドするといったマーケティング施策にも還元できると考えています。

──データはどのように取得していますか?

 Lideaでは会員登録でお客様情報を蓄積しており、記事へのコメント、いいねボタンなどの機能でも行動データも取得しています。どのようなお客様が、どちらから流入し、どの記事を見て、次にどちらに遷移したのか、どんな記事にいいねやコメントをしているのかといったデータを、製品カテゴリを横断して収集できます。その分析結果を基に、当社のブランドが展開する施策と連携したり、新製品のトライアルを行ったりするなど、マーケティング施策も展開しています。

 2021年にはポイントプログラムも導入しました。入会後、記事の「いいね!」ボタンを押すといった小さなアクションからポイントが貯まり、貯まったポイントはLidea上で展開するプレゼントキャンペーンへの応募などに使えます。これにより、会員の皆様のいいねやコメント、回遊などのアクションを促すとともに、データの取得を活性化しています。

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この記事の著者

末岡 洋子(スエオカ ヨウコ)

フリーライター

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

安原 直登(編集部)(ヤスハラ ナオト)

大学卒業後、編集プロダクションに入社。サブカルチャー、趣味系を中心に、デザイン、トレーニング、ビジネスなどの広いジャンルで、実用書の企画と編集を経験。2019年、翔泳社に入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/03/28 12:38 https://markezine.jp/article/detail/41342

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