ビフィズス菌素材で消費者の健康問題の解決を目指す
MarkeZine編集部(以下、MZ):まず、皆さまのご経歴と現在の業務領域についてお教えください。
北村:2003年に森永乳業に入社し、10年弱、赤ちゃん用ミルクや乳幼児食品の研究職に就いておりました。その後、介護食品や高齢者向けの食品の開発に携わり、現在はEC部門で、ビフィズス菌素材を使用したサプリメントの販売に関わり、CRM構築の部分で、チームリーダーを務めています。当社のビフィズス菌素材は、消費者の皆様の健康にお役に立てるとの思いから、その良さを伝えていくため、日々思案しています。
田村:ダイレクトマーケティングゼロ(以下、DM0)で代表取締役を務めております。私は、ベネッセコーポレーションで10年間マーケティングキャリアを積んだ後、通販化粧品会社で3年間BtoC事業の統括責任者を務めました。その後、2009年に「ダイレクトマーケティングゼロ」を設立。「世界をダイレクトマーケティングだらけにすること」をビジョンに掲げ、EC/通販におけるコンサルティングを主に、新規獲得からCRM構築まで一貫して担当しています。
山本:私は現在、DM0で、コンサルティング部のマネージャーを務めております。森永乳業さんには2021年にお問い合わせをいただき、初期のコンサルティングから担当しております。現在は、「森永ビヒダス 大腸のキホン」の商品を中心に、その事業改善についてメインで担当しています。
配送を3ヵ月分にまとめてお客様・環境・企業のすべてにお得なDM施策
MZ:森永乳業さんの「おまとめDM」について、まずは概要から教えてください。
北村:当社の主力商品「森永ビヒダス 大腸のキホン」を毎月1袋ずつ届けている定期顧客に対して、3ヵ月分まとめてのお届けへの変更をご案内するDM施策です。そこから、はがきや電話、そして専用の申し込みLPへ誘導する設計になっています。
ポイントは、DMのコンセプトです。このおまとめ配送の案内自体には新規性はなく、定期配送事業では常套手法です。どういう切り口だと生活者に受け入られるか、DM0さんと検討を重ねて、当社が元々「SDGs消費」に力を入れていたことから配送コストや環境負荷低減を切り口にしました。
北村:使うダンボールの量も、配送に関わるCO2の量も削減でき、環境に非常に良いのはもちろん、お客様にとっても受け取りの頻度や支払いの手間も減ります。お客様にとっても環境にとっても当社にとっても、三方良しの施策になったと思っています。