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ペットボトルごみ削減と効果的なPRを両立!サーモス×アルバルク東京のスポンサー事例

SDGs×スポンサーで大切なこと

平地:今回の取り組みではペットボトルごみの削減量をきちんと明示したのが素晴らしいと思うのですが、数字を計測・報告しようと思ったのはなぜなんでしょうか。

田中:パートナーシップにおいて目的設定が一番大事なポイントであると思っています。今回のサーモス様との取り組みは啓発キャンペーンではなく、ペットボトルごみを削減するという目的がある以上、それが達成できているかどうかを説明する責任がともなうと思っています。ですので、数字を計測・報告することに対する違和感はなかったです。

 また、実際のゴミ量を顕在化させることでファン、来場者の皆さんの意識もさらに高まっていくのではないかと思います。

 アルバルク東京では、ホームゲーム全試合のカーボンフリー化にも取り組んでおり、個の取り組みでもCO2排出量を算出し、どれだけ削減できたかを発表しています。

平地:アルバルク東京では、社会的責任プロジェクト「ALVARK Will」を掲げていて、脱酸素プロジェクトやマイボトル推進プロジェクトなど様々な社会貢献活動を行っています。

 それらの説明責任として数字を報告する姿勢には、スポンサーシップに対する熱量の高さを感じますし、SDGsを絡めたスポンサーシップを行う上で数字の開示は重要だと思います。

保温×保冷で観戦体験の価値を上げる

平地:では、最後に今後の展望をお聞かせください。

簑島:我々としては、アルバルク東京の試合を観戦する多くの方にマイボトルを持参していただきたいです。私たちとしては、サーモスの製品価値の理解を促したいので、試合が終わるまでずっと飲み物が冷たかったと思ってもらえるような体験を作りたいです。

田中:簑島様がおっしゃっていたように、より多くの方にマイボトルを持参いただける取り組みにしたいと考えています。滞在時間も長いスポーツ観戦において、飲食は重要な体験の一つです。飲み物の温かさと冷たさが持続すれば、顧客体験価値も上がると思っているので、今後もマイボトル推進プロジェクトを続けていきたいです。

 アルバルク東京は日本の首都にあるクラブで、新アリーナの建設も進んでいます。これからスポーツ業界を引っ張っていける存在となれるよう、様々なパートナー様と新しい取り組みにチャレンジしていきたいです。

平地:お2人ともありがとうございました。今後のスポンサーシップは、マイボトル推進プロジェクトのように、プロジェクト型で中長期目線の取り組みが増えていくと思っています。また、ESG投資や公共性・社会性のある取り組みに対する注目が高まっていることから、今後SDGs関連の取り組みはもっと行いやすくなるはずです。

 SDGsを絡めたキャンペーン、スポンサーシップに興味がある方は、本事例を参考にしてみてはいかがでしょうか。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/04/13 08:30 https://markezine.jp/article/detail/41846

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