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ペットボトルごみ削減と効果的なPRを両立!サーモス×アルバルク東京のスポンサー事例

 プラスクラス・スポーツ・インキュベーションの平地さんとともに、スポーツ業界のマーケティングの現状と課題、今後について探る本連載。今回は価値あるスポンサーシップの取り組みを表彰するJapan Sports Activation AwardsでSDGs賞を受賞したサーモスとアルバルク東京のマイボトル推進プロジェクトについて、担当者に取り組みの背景や詳細、結果を聞きました。

試合観戦でのマイボトル利用を促進

平地:今回は、SDGs賞を受賞したサーモスとアルバルク東京のマイボトル推進プロジェクトについてうかがいます。最初にアルバルク東京の田中さんから取り組みの概要を説明していただけますか。

田中:サーモス様とはSDGsパートナーとしてご一緒しており、その一環で行っているのがマイボトル推進プロジェクトです。試合中におけるペットボトルごみの削減を目的に、試合会場でマイボトル持参を促すブースを会場内に出しています。マイボトルと一緒に写真を撮ってSNSに投稿いただき、その投稿をブースで見せていただくと抽選に参加できる仕組みとなっています。

マイボトル推進プロジェクトのブース
マイボトル推進プロジェクトのブース

 抽選に当たるとその場でサーモス様とコラボしたボトルや紙のファイルなどのオリジナルグッズがもらえます。また、マイボトルを持ってきた方は、割引価格でドリンクの購入が可能です。

平地:ちなみにこの取り組みはいつ頃から始められたのでしょうか。

田中:2021年10月からスタートし、現在2年目となっています。

トヨタアルバルク東京株式会社 ビジネスオペレーション セールスグループ マネージャー 田中 剛氏
トヨタアルバルク東京株式会社 ビジネスオペレーション セールスグループ マネージャー 田中 剛氏

平地:1年目と2年目での変更点はありますか。

田中:先ほどお伝えした取り組みは1年目から行っており、成果が出たので2年目も継続しています。加えて始めたのが、サーモスシートという特別席の販売です。同シートの購入者には特製のステンレスジョッキを貸し出し、何杯飲んでもゴミゼロでドリンク飲み放題とバスケ観戦を楽しんでもらえる企画シートとなっています。

サーモスシート
サーモスシート

SDGsにもつながる初めてのチャレンジ

平地:ごみを減らすという目的を果たしながら、抽選でのインセンティブやドリンクの飲み放題など来場者にとってのメリットもある、素晴らしい取り組みですね。

 続いてサーモスの簑島さんから、サーモスがアルバルク東京とマイボトル推進プロジェクトを始めた背景をうかがいます。

簑島:アルバルク東京様から、SDGsの活動につながるスポンサーシップを提案いただき、お互いのメリットが合致したことからSDGsパートナーに参画させていただきました。

 加えて、マイボトルの休日利用につなげたい狙いがありました。マイボトルは仕事や学校など、平日の利用は一般化しているものの、休日になるとペットボトルでいいかと思ってしまう方も多いのではないかと思っています。またコロナによる行動制限も重なり、マイボトルの使用状況の減少傾向も見られました。これまでとは異なるシーンでマイボトルを持参する習慣を作りたいと考えました。

サーモス株式会社 社長室 ブランド戦略課 マネジャー 簑島 久男氏
サーモス株式会社 社長室 ブランド戦略課 マネジャー 簑島 久男氏

平地:サーモスはスポーツボトルを発売するなど、スポーツとのつながりのイメージ強い企業ですが、元々アルバルク東京以外でのスポンサーシップは行っていたのでしょうか。

簑島:ロゴスポンサーや商品のサンプリングなどは他のスポーツでも行ってきました。ただ、SDGsにつながる取り組みというはこれまでなかったので、アルバルク東京様の提案は非常に良いと思いました。

平地:ちなみに、スポーツチームとマイボトルを推進する取り組みに関して、社内からの反響はいかがでしたか。

簑島:反応はポジティブでした。スポーツに限らず、マイボトルを推進する取り組みにはチャレンジしているものの、継続して行うところに課題を感じていました。その中で今回の取り組みは長期的に行えることもあり、その課題解決にもつながると考えました。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/04/13 08:30 https://markezine.jp/article/detail/41846

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