Brazeは、世界14ヵ国のBtoC企業のマーケティング意思決定者計1,500人を対象に、カスタマーエンゲージメントに関するグローバル調査を実施した。なお、同調査は2023年で3回目となる。
リテンションへの投資意向、3年連続で向上
既存の顧客維持(リテンション領域)に対する投資意向を聞いた。その結果、2022年は45%の人が投資強化の意向を示した。回答者の割合は3年連続で高まっている。また、回答者の99%が「今後12ヵ月以内に(顧客維持に向けたエンゲージメントを)強化する」と回答した。
8割が「データを集めすぎている」と回答
マーケティングにおけるデータ活用の課題を聴取。その結果、80%の人が「データの利用用途をイメージせず、データを集めすぎている」と回答した。
マーケターのデータに対する理解不足を懸念
データサイエンティストとマーケター双方に対して感じる課題を質問。その結果、42%の人が「データサイエンティストはマーケティングへの理解が十分でない」と回答し、38%の人は「マーケターはデータへの理解が十分でない」と回答した。
日本では7割がカスタマーエンゲージメントの専任化「できている」
「カスタマーエンゲージメントを高度化する上で、専任化、組織化できているか」と質問。回答結果を地域別に見ると、「できている」と回答した人の割合が最も大きい地域は米国(91%)に。一方、日本で「できている」と回答した人は72%だった。
【調査概要】
エリア:オーストラリア、フランス、ドイツ、インドネシア、日本、フィリピン、シンガポール、韓国、スペイン、スウェーデン、タイ、アラブ長国連邦/ドバイ、英国、米国
対象:BtoC企業のうち、年間の収益が1,000万ドル規模の企業でVP以上の役職に就くマーケティング幹部
サンプル数:1,500人
期間:2022年12月9日(金)~18日(日)
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