ニールセンは、広告費モニタリングサービス「Nielsen Ad Intel」を活用し、タイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、フィリピン、韓国、台湾の2022年の広告費を調査した。
Nielsen Ad Intelでは、ブランドの広告活動をメディア全体で追跡し、アジア地域を掘り下げて、ブランドによる「広告投資」「総支出」「前年比成長」「推進要因」について地域レベルのインサイトを提供している。
映画広告は前年比131%増に
対象地域の2022年の広告費は、合計で約550億米ドル(前年比12%増)だった。各地域の広告費を媒体別に見ると、トップは「テレビ(363億米ドル)」。「デジタル(92億米ドル)」が続いた。
媒体別に前年からの伸び率を見ると、トップは「映画(※)」で131%増。次点は「デジタル(64%増)」だった。一方、「ラジオ」「印刷」は前年と比べマイナスという結果に。
※映画館で上映前に流れる動画広告のこと。「映画館広告」「シネアド」ともいわれる
対象地域の広告費トップはインドネシア
広告費を国別で算出したところ、トップは「インドネシア(192億米ドル)」に。「フィリピン(188億米ドル)」「韓国(87億米ドル)」が続いた。
シンガポールの成長率は前年比10%超
成長率で見ると「シンガポール」が前年比10.17%増でトップ。「タイ(9.12%)」も、シンガポールに次ぐ成長率を見せた。
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