アドビは、企業のサードパーティCookieへの対応に関する調査結果を発表した。同調査は、米国・英国・ドイツ・フランス・オーストラリア・ニュージーランド・日本・インドの8ヵ国のマーケティングおよび顧客体験領域のリーダー2,667人を対象に実施したもの。
以下、一部内容を紹介する。
7割以上がサードパーティCookieに大きく依存
まず、サードパーティCookieへの依存度を調査。すると8ヵ国すべてにおいて、同調査の75%がサードパーティCookieに大きく依存していた。さらに、45%はマーケティング予算の少なくとも半分をCookieベースのアクティベーションに費やしており、64%は2023年にはCookieに依存したアクティベーションへの支出を増やす予定だと回答した。
またサードパーティCookieに依存している企業のリーダーの83%は、自社がリーチ可能な顧客の30%以上がSNS・AppleデバイスなどのサードパーティCookieが使えない環境にあると回答。さらに約半数が、潜在的な市場の50%がそのような環境にあると答えた。
Cookieレス対応、日本のリーダーの66%がリソース不足と回答
次に、サードパーティCookieの終了による影響を尋ねた。その結果CXリーダーの4分の3以上が、サードパーティCookieの終了が場合によっては深刻なダメージをビジネスにもたらすと予想。そのうち16%がビジネスへの壊滅的な打撃、23%が大きな被害、37%が中程度の悪影響を予測した。
続いて、Cookieレスに対応するための各企業の準備について調べた。グローバルリーダーの59%は、「準備を加速している」「優先順位を高く保っている」と回答。一方、残りの41%は「緊急性を感じないため戦略を変更しない」「変更の計画はあるがCookieレスへの準備を先延ばしにしている」答えた。
また「戦略を進化させるためのリソースを確保できない」と回答したのはそのうち半数弱(49%)であり、日本では66%となった。
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