バーチャレクス・コンサルティングは全国の20~65歳の有職者2万9,237人を対象に、カスタマーサクセスに関する実態調査を実施。なお、同調査は2019年から毎年行っており、今回で5回目となる。
CSへの理解度は過去5年間で最低水準
「カスタマーサクセスという言葉を聞いたことがあるか」と質問したところ「聞いたことがない」の回答割合は82.5%と、5年連続で8割を上回る結果に。一方で「聞いたことがある」と回答した人は17.5%に留まった。
また「聞いたことがある」と回答した人の中で、カスタマーサクセスとは何かを理解している人の割合(※)は調査対象者全体の2.2%と、過去5年間で最も低い割合を示した。
※カスタマーサクセスの中身について聞いたところ、「非常に理解している」と回答した人の割合
トップ層の約8割がCSを「聞いたことがない」
カスタマーサクセスという言葉の認知率を役職別で見ると、会長・社長・経営者・CEOといった企業トップ層(n=1,657)における「カスタマーサクセスという言葉を聞いたことがない」と答えた人の割合は81.1%だった。
CS担当者を置く企業は過半数に
カスタマーサクセスという言葉を認知している人(n=4,604)に対して「勤務先にカスタマーサクセスを専門とする部署や担当者が存在するか」と質問。その結果、50.3%の人が「取り組んでいる部署がある/担当者がいる」と答え、過去5年間で初めて半数を超えた。
サブスク商材を扱う企業の8割弱が専門部署を設置
サブスクリプション型の商材を取り扱っている企業の回答者(n=1,453)に対して、カスタマーサクセスの取り組み状況を聴取。その結果、78.6%の人が「カスタマーサクセスの部署がある/担当者がいる」と回答した。
【調査概要】
方法:インターネットアンケート
期間:2023年3月17日(金)~3月22日(水)
対象:全国の20~65歳の有職者2万9,237人(契約社員や派遣社員、パート・アルバイト、個人事業主・フリーランス、専業主婦・主夫、家事手伝い、学生を除く)
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