電通グループは、R&D組織「電通イノベーションイニシアティブ」とARクラウドプラットフォーム「Pretia」を展開するプレティア・テクノロジーズと共同で、「AR浸透度調査」を実施。ARの使用経験や認知率、将来の可能性について調査した。以下、一部内容を紹介する。
AR機能の利用経験者は5割以上に
まず、ARの概念を提示したうえで認知度を調査した。すると認知率は6割半ばとなり、どのようなものか理解している人は4割弱、体験したことがある人は2割弱となった。
しかしARの機能を具体的に提示したうえで認知・利用状況を確認すると、認知率は80%以上に。利用経験者も50%を超えたことから、ARと認識せずに利用している人が多いことがわかった。
ARの概念および機能を提示して認知率と利用経験者率を調べると、認知率は85.4%、利用経験者率は62.1%だった。
年代別に認知率と関心を見ると、若年層ほど高い結果になった。特に10代は認知率70.9%、関心ありが69.8%と他の年代を大きく上回った。
利用経験が多いのは「ゲーム/エンタメ」「エフェクト」機能
次にARの機能について、利用経験と利用意向の有無を尋ねた。その結果、多く利用されている機能は「ゲーム/エンタメ」「エフェクト」だった。また利用したい機能としては「ユーティリティ」「情報」「ナビ」が挙げられた。
購入プロセスの「興味・関心」「情報収集行動」「検討」に影響
続いて、ARが与える商品・サービスの購入プロセスへの影響を調査。すると「興味・関心」「情報収集行動」への貢献が高く、さらに「検討」にも影響を与えていた。
感性刺激や非日常観への期待が高まる
最後に、ARの機能や体験がどのような価値を提供することを期待しているか聴取した。「楽しい・ワクワク」「遊び心・クリエイテビティ」などの感性刺激や、「非日常観」に期待する生活者が多かった。
【調査概要】
調査対象:日本全国の15~59歳
サンプル数:1,000(エリア×性年代人口構成比で割り付け回収)
調査手法:インターネット調査
調査期間:2022年11月25日(金)~11月28日(月)
調査機関:電通マクロミルインサイト
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