「男性特有の悩み」や「なりたい肌」に合わせて選択肢を用意
──引き続き、ブランドの特徴についても教えていただけますか?
中村:商品開発のこだわりとしては、まず「男性特有の悩みや肌特性へ対応を意識」したこと、そしてブランドが美しい肌タイプの一つとして提案する「明るくキメ細かでクールな印象の肌=繊冷肌(せんれいはだ)※」に導く独自ステップを設計し、それにしたがって商品を揃えていることです(※メイクアップ効果による)。
男性は皮脂量が多いイメージがありますが、実は水分量が少なく、水分蒸散量が多いことがわかりました。また、肌の色がやや“赤暗い”のも特徴です。
この特性に基づき、繊冷肌を実現するため「浄(みがく)」から始まり「魅(みせる)」まで至る5つのステップを提唱し、商品を用意しました。例えば「満(みたす)」に該当する美容液は、乾燥やニキビ、シミなど一人ひとり異なる様々な肌悩みに応じて選べる5種展開にするなど、「自分の悩みに応じて最適な商品を選べる」ようになっています。

またブランドの特徴として「魅(みせる)」こと、つまり魅力的なメイクを実現するメイクアップベースやフェイスパウダーなどがあることもポイントです。ベージュのベースメイクアイテムを使用してメイクをする男性は増えてきていますが、UNLICSでは肌悩みやなりたい肌に合わせてベージュ、ブルー、グリーン、オレンジの4色を展開しており、ニーズに合わせて最適なアイテムをお選びいただけるようにしています。
さらに付け加えると、UNLICSはブランドパートナーとして3人の美容インフルエンサーの方にご協力いただいております。SNSのPR投稿だけではなく、実際に開発段階から使い心地や色味などについて忌憚ない意見を伺い、その声を反映させて製品化に至りました。また美しくなりたい男性向けにメイク方法など動画コンテンツも多く取り揃えており、ユーザーの方の「自分だったらこうなりたい」と想像力を掻き立てることを目指しています。

岩田:私も花王に入社する前からずっとメイクをしていて、なかなかコスメ売り場に行きにくかったり、男性向けの美容情報が少なくて悩んだりという経験をしてきました。そういう環境を変えていきたいと思って入社したところもあるので、先ほど紹介した「誰もが、好奇心の赴くままに、美を求め、美を語り合える社会を目指す。」というパーパスを実現したいと思って活動しています。
自分の肌を知る重要性 男性が美容の知識を得る難しさ
──Asterの皆さんは、UNLICSの紹介を聞いてどのようにお感じになりましたか? 潤さん、yotaroさんのご意見も伺いたいですね。
潤:まず男性の肌について焦点を当てている点が素晴らしいと思います。男性は男性ホルモンの影響で女性よりも肌が荒れやすいなど悩みも多いので、そこにしっかり対応している点はとても良いと感じました。
また、最近は美容に興味を持っている男性も増えていると思うのですが、先ほどお話しにあったように情報取得が女性と比べて難しいので、インフルエンサーの方にも協力を仰ぎPR活動にも力を入れているのも印象的でした。「美しくなりたい」というブランドメッセージも心に響きました。
yotaro:私も潤さんと同じく、男性の肌と女性の肌の違いを詳しく研究されている点が印象的でした。実際、男性の方が女性よりも乾燥肌ということは初耳でしたし、自分の肌を知ることの重要性を認識しました。男性はそういうことを知らない人も多いと思いますし、ただ商品を開発するだけでなく、まず自分自身の肌を知ることから商品企画がスタートしている点がとても新鮮でした。