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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Spring

Z世代×企業で語り合うサステナビリティと次世代のコミュニケーション

性別問わず美を楽しむために情報発信を──メンズコスメブランド「UNLICS」とZ世代の鼎談【後編】

Z世代の女子学生は「メイクする男性」についてどう思う?

──ゆきさんや静さんは男性がスキンケアやメイクをすることをどう思いますか。

静:良いことだと思います。「化粧をする人=女性」という固定観念がまだありますが、いままではそれに疑問を投げかけるような何かがなかったと思っているので、メンズコスメが以前より多く出てきたことには「男性も当たり前にメイクできる時代がいよいよ来たな」と感じます。

ゆき:私も同じ思いです。さらに言えば、メイクしている男性の方がいるとやはり「自分をしっかり出していてすごい」とも思います。やはりまだ男性がメイクすることに偏見もあるなかで、自分らしさを出していて尊敬します。そしてUNLICSのようなブランドが出てくるということ自体、世の中にとって意義があると思います。

──花王さんとしてもうれしい意見ではないでしょうか。伺っていかがですか?

UNLICS
(左から)花王の化粧品ブランド「UNLICS」事業を担当している中村宇大さん、PR担当の岩田敦紀さん

岩田:ありがとうございます。先ほども「花王のように名前の知られた会社が男性メイクを提案するブランドを提供することに意義がある」と評価していただきましたが、これはやはり男女関係なく肯定していただいていると捉えています。メイクをしない方にも「男性でもメイクを通して美を楽しみたい人がいる」と知っていただき、理解していただくことが重要だと思っています。

──関連してもう一つ伺いますが、ブランドの理念やパーパスは商品を購入する時に考慮するのでしょうか? 静さん、いかがですか?

静:正直にいえば、なかなか難しいです。店頭でブランドの理念を知ることができればいいのでしょうが、意識してWebサイトを見に行かないとなかなか理念まで知ることはないので。ただ、UNLICSのブランド理念には深く共感しています。

潤:男性がメイクをすることはやはりハードルが高いのが現状です。それには2つの障壁があり、1つは男性がメイクに興味を持つことで、もう1つはそれを実行に移すことです。いま、美容に興味を持つ男性は徐々に増えていると感じていますが、それを実行に移すのはなかなか難しいのが現実です。しかし今回のように男性向けコスメブランドでメイクまで提案しているというのは、「実行」の障壁を緩和してくれると思いますし、素晴らしいコンセプトだと感じています。

将来的には男女関係なく「メイクの話」で盛り上がりたい

──世の中でメイクする男性が徐々に増えているという話がありましたが、学生の皆さんの周りでは女性とメイクしている男性との間でスキンケアやメイクを話題にする機会はあるのでしょうか?

静:男性の方でメイクしている方は割と上手な方が多く、「実は今日メイクしているんだ」と言われて驚くことはありますね。メイクをしているということに驚くのではなく、とても自然でわからないので驚く感じです。

ゆき:メイクの上手さについていえば、男性にも女性にも、メイクが上手な方と苦手な方がいると思います。それは周りに比較対象がいるかどうかの違いだと考えていて、美意識が高い男性は周りに比較対象となる方がいるからメイクが上手になると思います。

──なるほど。先ほど潤さんやyotaroさんもコメントしていましたが、ロールモデルの見つけやすさや周りの環境はメイクすることの定着に大きく関係するようですね。

中村:お話を伺っていると、やはり男性向けの美容情報が圧倒的に不足していることを実感しました。私たちも使い方を丁寧に説明するべくハウツー動画を提供していますが、それを自分なりに応用して自分に合ったメイクをしていくまではまだハードルが高いかもしれません。ただ、不足しているからこそ少しでも多く発信していくことの大切さを実感しました。

ハウツー動画リスト
UNLICSでは商品を使いこなすための動画を用意。動画のリストを公式Webサイトで公開している

岩田:Asterの皆さんもそうだと思いますが、UNLICSも将来的には男性女性関係なく、みんなでメイクや美容の話で盛り上がる社会にしていきたいと考えているんです。

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美容に興味がある男性が一歩を踏み出すために

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この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/09/26 09:00 https://markezine.jp/article/detail/42878

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