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今、マーケターに必要なスキルとは?40代でリスキリングしたデータサイエンティストが語るUdemy活用

 人生100年時代の今、キャリア形成の期間も長くなってきました。いくつになっても学びを継続し、常に「求められる人材」でい続けるにはどうしたらいいのでしょうか?ご自身もリスキリングによってシステム開発者からデータサイエンティストに転身されたベネッセコーポレーションの大塚 卓氏に「マーケターに有効な学び」や、「社会人が無理なく学習を続ける方法」をうかがいました。

40代でリスキリング、データサイエンティストへ

 ――まずは大塚さんのご経歴やリスキリングの経緯をうかがえますか。

 私は大手システムインテグレーターを経て、2005年ベネッセコーポレーションに中途入社しました。情報システム(以下、情シス)部門にてプロジェクトマネジメントやシステム開発を推進し、グループIT戦略の立案やITガバナンスの構築、大規模システム開発のPMOなどをひと通り経験しています。

 2016年頃、ビッグデータやデータサイエンスに興味を持ち、40代でのリスキリングを決意しました。振り返ると我ながら無謀だと思いますが、幸い社内公募制度で選んでもらえたのです。本当のことを言うと、最初は「データサイエンティストはシステム開発の延長だろう」と思っていたのです。しかし、その目論見は大きく外れました。

株式会社ベネッセコーポレーション ラーニングデザイン部 分析センター センター長 大塚 卓氏
株式会社ベネッセコーポレーション ラーニングデザイン部 分析センター センター長 大塚 卓氏

 まず各部署の窓口となる人たちがまったく違うので、共通言語が変わりました。情シス担当として会話する相手は、各部署でもシステム基盤の知識がある人たちでした。一方、データサイエンティストとして向き合う相手はマーケターが中心です。ビジネス用語や知識の必要性を痛感しました。

 次に驚いたのが、統計の難しさです。非常に高度な数学の知識が求められ、挫折を感じました。そしてデータを扱うスピードもまったく違いました。システム部門では1ヵ月くらいかけてデータを移行していましたが、データサイエンティストは午前中にデータを出力して午後には分析するのです。

 そこで慌てて勉強をし直すことにしました。その時に役立ったのが、手前味噌ですがベネッセが国内展開しているCtoC学習プラットフォーム「Udemyです。数多くの講座があるので、とにかくデータ分析系の講座は全部視聴しました。

 3年ほど学習を続けると、実務でも手応えを感じるようになりましたね。進研ゼミでのビッグデータ分析や、Udemy事業の分析センター立ち上げなどデータサイエンティストとしてのキャリアを形成できています。

 現職の分析センターでは、ユーザーが「何を学びたいか」という検索履歴や実際の受講データ、調査データなどを基に業界ごとの課題を分析しています。それを営業担当にフィードバックしたり、商品につなげたりすることでUdemy事業の拡大の一端を担っています。

社会人は何を学んでいる?データから見る傾向

 ――ちなみに、Udemyでは現在どのような講座が人気ですか?

 学習においても今のトレンドはChatGPTですね。2023年2月頃から検索のTop10入りをし、4~6月には検索率315%と急激に伸びました。実際に受講されている講座は、当初はChatGPT技術の概略を理解する講座が中心でしたが、世間のニーズが利活用にシフトするのに合わせてChatGPTを活用した業務効率アップや、チャットボット構築などに人気が移っています。

【マーケターにおすすめ!ChatGPT講座】

講座①:リサーチ・ペルソナ作成・ホームページ制作・広告運用などへの活用方法
【マーケターのためのChatGPT活用講座】ChatGPTを使って業務効率化!業務時間を大幅削減!

講座②:チャットボット開発を実践したい方向け
ChatGPT APIを使ってチャットボットを作ろう!【GPT-3.5/GPT-4】-LLMを使うアプリの構築と公開-

 

★ただ今、夏のビッグセール開催中!(8/31まで)対象のオンライン講座が1,200円~

データサイエンティストから見た、マーケターの必須スキルとは?

 ――日々マーケターと仕事をされるデータサイエンティストから見て、マーケターが身に付けると良いと感じるスキルは何でしょうか?

 大量データを集計するための数学的思考=データの使い方や、データを説得力のある形にアウトプットし、人々を巻き込んで動かしていくための伝達能力、プレゼンテーションスキルはBtoB・BtoCに関わらずマーケターには必要だと感じます。これらを鍛えたい方々には、次の講座がおすすめです。

 講座③は、「思考しながら分析する」というトレーニングをしながら、仕事の考え方や進め方が身に付きます。Excelで学ぶとありますが、「集計された値をどう捉えるか」という自動化できない部分に価値があります。データやグラフから「潮目の変化」を読み取る技術がマーケターにも必要で、そのためのスキルを学べます。

 講座④は、実務で効果的な統計手法を極めて効率的に学べる講座です。データを見る目があるだけでは業務にはつながりません。データを分析して、相手に伝わる形でアウトプットする必要があります。この講座では統計分析をきちんと理解した上で、説得力のあるアウトプットにつなげるテクニックを詰め込んでいます。

 また分析結果のアウトプットだけを渡せばそれでおしまいではありません。マーケターは、きちんと「説明」をして協力を得る機会も多くあります。データから論理立てて、わかりやすくシナリオを作るためには、ストーリーも必要。納得してもらい、人を動かすためのプレゼンテーションスキルも必須なのです。

マーケターの推進力を強化するおすすめ講座群

 ――業界やセグメントごとの課題を、受講データや調査データを基に分析しているとのことですが、その観点からマーケターは何を学ぶと良いとお考えですか?

 ひとくちにマーケターと言っても、BtoCの新規獲得や既存拡大の担当者と、BtoBでホットリードの獲得から商談化のナーチャリング担当者では業務が異なります。BtoC領域の場合は、アンケート手法をとる際に「何を証明しようとしているのか」を最初に計画立てる必要があります。その手法であるマーケティングリサーチを学ぶと良いと思います。

 また、リサーチデザインの知識もあると良いでしょう。マーケティングリサーチの知識を持った上で、詳しくリサーチの内容を設計するスキルです。アンケート結果から差異をどう見つければいいのかという悩みを解消できます。また、A/Bテストなどの結果をきちんと分析するためのマーケティング統計スキルを高めるのも手です。

 さらにステップアップして、データを自分で直接集計できる手法としてSQLを学ぶのもおすすめです。社内のデータの取り扱いルールにもよりますが、IT部門に依頼してデータを待つ必要がなく、作業スピードは大きく変わります。チャレンジしがいのあるスキルです。

 ――BtoBの場合はいかがですか?

 BtoBマーケティングは展示会の企画・運営など外部を巻き込んで動かすことが多いです。また、リード創出から営業担当にパスするという流れがあるので、マーケティングの全体把握が重要です。特に、BtoBマーケティングの経験が浅い方は早い段階で得るべき知識だと思います。

 また、人を巻き込んで動かすために、プロジェクトマネジメントの手法を身に付けておくと役立ちます。開発者のスキルだと思われがちですが、「誰が」「いつまでに」「どうするか」を管理するための基本なので、マーケターでも知って損はありません。

 さらなる応用知識として、アジャイル開発に触れるのもステップアップになります。BtoB企業の場合、エンジニアと一緒に仕事を進めるケースもあるかと思います。現在はアジャイル開発が採用されている場合が多いので、彼等の言語を知ることでコミュニケーションが円滑に進みます。

 ――ありがとうございます。データ・システム・マーケティングを理解している大塚さんならではのレコメンドですね。

学習タイプには「山登り派」「川下り派」がある

 ――「勉強が続かない」という悩みをお持ちの方も多いと思います。解決策はあるのでしょうか?

 学習は自分に合った進め方が一番だと思います。我々の部内で定義した学習者には大きくわけて「山登り型」と「川下り型」の2つのパターンがあります。

2つの学習タイプ
2つの学習タイプ

 山登り型は計画を立てて、それ通り目標に進みたいタイプです。一方、川下り派は計画立案と実施をストイックに追うのではなく、仕事で困った時に解決策として問題の周辺知識を学ぶタイプ。ちなみに、私は川下り派です。計画は立てず、必要に応じて学習を繰り返しています。これも1つの学習方法だと考えています

 ――計画を立てる段階で足踏みをする方は、川下り派なのかもしれませんね。

 そうですね。そもそも計画が立てられない方は「川下り派」と割り切ると良いと思います。足踏みをするくらいなら、いっそ計画は不要なのです。学校ではありませんし。長い社会人生活の中で、自分が興味あるものを学ぶという姿勢も大切だと思います。

 ――反対に計画を立てたい山登り派の方の学習ポイントはありますか?

 計画は立てたものの続かずに挫折するという場合は、おそらく目標が大きすぎるのです。そんな時は大きな目標を、目先の1~2ヵ月で達成できる小さな目標にブレイクダウンしてみてください。たとえば「英語が喋れるようになる」が大目標なら、「今度の海外との打ち合わせで少しでも発言する」が小目標。達成できる小さな目標を、少しずつ積み上げていく手法です。

スキマ時間を有効活用して無理なくムダなく学ぶ

 ――Udemyにはいくつかプランがあります。サービス体系についても教えていただけますか。

 前提として、UdemyはCtoC向け学習プラットフォームです。教えたい個人がコンテンツをアップし、それを学びたい人が視聴します。現在、グローバルも含め21万本ほどの講座ストックがあります。

 そして、プランは個人向けと法人向けの2種類があります。個人向けは講座ごとの買い切り型で視聴期限がありません。本屋さんで興味がある本を選んで買うような感覚でご利用いただけます。私もUdemyで学び始めた時には、参考書を買って読み進める・買い足す感覚でUdemyの講座を受講しました。

 ――視聴期限がなく、自分のペースで進められるのはいいですね。

 はい。しかも、Udemyの講座はほどよく細分化されていますので、通勤通学中などのスキマ時間にスマホで学習できるところが大きなポイントです。ちょっとした移動時間が学習時間に変わります。

 そしてBtoB、法人の方向けのサービス「Udemy Business」は、前述の多種多様な講座の中から企業向けに適しているものを厳選し、定額制の学び放題サービスをサブスクリプション形式にてご提供しています。

 ――世の中には無料で学べる動画コンテンツもありますが、Udemyを選ぶメリットはどこにあるとお考えですか?

 大きな違いは、レクチャーが体系だっていることです。全体として、講師が「このスキルをここまで引き上げよう」という講座設計になっています。ですから「3レクチャーだけ受講してみよう」と小さく始めても、積み重ねることでまとまった深い知識が身に付きます。

 ――講座自体に最終目標がきちんと設定されて、自分でゴールを難しく考える必要もなく、少しずつ視聴を続けていればいいというのは気楽に始められて良いですね。

目先の興味を大事にすると、学習の可能性が広がる

 ――今後の社会人の学習やリスキリングの動向の中で、Udemyはどのような価値を発揮していくとお考えでしょうか。

 情報は日々変わっていきます。ChatGPTも、1年前は技術者が興味を向けていましたが、今では世界中の人たちが注目しています。知らないことに出会った時に、いかに興味を持って情報を検索できるかが大切になるでしょう。検索の際、GoogleやYouTubeの検索に加えてUdemyでも検索していただけると、「体系的に学ぶ」ことを日常に取り込みやすくなります。

 「リスキリングは何年も先を見越して取り組むことだ」とか、「学習しなきゃ」と重く考える必要はないと思います。ネットサーフィンのついでにUdemyも検索して、「良さそうだからちょっと視聴してみる」くらいの気軽さで、みなさんに寄り添い、頼りにしていただける存在になっていければと思います。

 ――情報取得先の1つとして「Udemyにいい情報がないかな」くらいの感覚で検索すると良いのですね。本日はありがとうございました。

★Udemyでは夏のビッグセールを開催中!
さらに「学習応援キャンペーン」も実施しています。詳しくはこちらのUdemy公式サイトからご確認ください。
ぜひこの機会に、Udemyを受講してみてはいかがでしょうか。

●Udemyとは

Udemyは、米国法人Udemy, Inc.が運営する世界6,400万人以上が学ぶオンライン学習プラットフォームで、世界中の「教えたい人(講師)」と「学びたい人(受講生)」をオンラインでつなげています。また、法人向けの「Udemy Business」は、Udemyで公開されている世界21万以上の講座の中から、日本の利用者向けに厳選した日本語及び英語約12,000講座を、サブスクリプション(定額制)で利用することができるオンライン学習サービスです。(株)ベネッセコーポレーションは、一生涯の学びを通して社会と人々の人生が豊かになるよう、社会人の学びを支援しており、Udemy社とは日本における独占的業務提携を2015年より行っています。(2023年6月時点)

※表示している価格は本キャンペーン期間中の価格で、期間終了後の価格は異なります。紹介した講座名や講座内容は2023年8月22日時点のものです。あらかじめご了承ください。なお、本記事で紹介した講座の中には、セール外の講座も含まれます。

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この記事の著者

那波 りよ(ナナミ リヨ)

フリーライター。塾講師・実務翻訳家・広告代理店勤務を経てフリーランスに。 取材・インタビュー記事を中心に関西で活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

高山 透(コウヤマ トオル)

フリーカメラマン。雑誌の撮影などを主にしています。

最近では、webの撮影も多くなってきました。日々の生活は、朝タブレット端末をながめながらコーヒーを飲み、のんびり1日が始まります。 休みの日は、新宿御苑に行ったり、子供と遊んで過ごしています。

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提供:株式会社ベネッセコーポレーション

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2023/08/24 12:05 https://markezine.jp/article/detail/42969