メタバース プロダクションとdentsu Japanは、テレビCMなどの制作過程におけるCO2排出量を算出するカリキュレーター「Carbon Calculator for Movie Production」を共同開発し、テスト運用を開始した。
メタバース プロダクションは、映像制作過程における温室効果ガス削減とプロセス効率化を目指す、東北新社と電通クリエーティブX、電通クリエーティブキューブ、オムニバス・ジャパンの共同プロジェクトだ。
今回開発したカリキュレーターでは、従来の撮影手法と、環境負荷を軽減する撮影手法「バーチャルプロダクション(インカメラVFX)」を比較しながら、「企画」や「制作準備~撮影」といった映像制作の各過程におけるCO2排出量を算出可能に。
このカリキュレーターの特長として、日本独自の排出係数を使用し、業界習慣を反映させている点や、各映像制作フェーズにおけるCO2削減手段を推奨し、削減効果を客観的に数値化できる点がある。また、制作スケジュールから予測値を入力でき、事前に削減方針を比較検討できるのもポイントだ。
現在、複数の案件においてテスト運用を実施しているとともに、同カリキュレーターを用いてCO2排出量を算定する専門人材を育成中。なお、本格的な運用開始は2023年10月を予定している。
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