Idein(イデイン)とヒマラヤは共同で、ヒマラヤゴルフ本店におけるデジタルサイネージの効果測定と来店客層分析に関する実証実験を開始した。
Ideinは、エッジAI(※1)の分野で事業を展開しており、データ収集プラットフォーム「Actcast」などを提供している。一方のヒマラヤは、スポーツ用品小売業を展開している。
※1 カメラなどのデバイスで収集したデータを、同端末内でAI処理すること。これにより、クラウドへのデータ通信コストなどを削減できる
本実験では、10台のAIカメラにより、店舗内に設置されている各デジタルサイネージの「視聴時間」および「視聴者数」「視聴者属性」(※2)を取得・分析。デジタルサイネージの販促物としての効果を明らかにするほか、来店客の属性情報や店内の各通路の集客力を可視化することで、来店客層や各通路に最適な販促施策の立案に役立てるという。
※2 AIカメラで撮影した映像には、特定の個人を識別する情報は含まれず、会員情報などとの紐づけも行わない
デジタルサイネージの広告枠としての価値も可視化。これにより、ヒマラヤがメーカーに対し、リテールメディアを活用した集客施策の提案などを可能に。今後は、全国の複数の店舗にAIカメラを導入するという。
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