カギは季節性と新商品、検索広告活用のヒント
MZ:LINE経由のユーザーが加わったYahoo!検索ですが、検索広告を使う際、広告運用者をはじめとしたマーケターが意識したほうが良い点を教えてください。
大町:検索数が月間約1億回も増えているため、前年と同様の感覚で運用されていると、LINE Searchで増加した分を取り逃してしまう可能性があります。
LINE経由で来るユーザーはこれまでより若年層が多く、新商品や季節性商品関連のキーワードで検索する傾向が見られるため、検索数の増加、ユーザーの属性の違いを意識したうえで出稿することが求められます。
「○○ 新モデル」「○○ ハロウィン」など、新商品や季節性を絡めたキーワードを確実に利用いただくことで、効率的にこれまで以上のリーチを期待できます。
MZ:今後、検索広告で新商品や季節性商品のプロモーションを実施するとなった場合に、キーワードを考える際の具体的なアドバイスはありますか?
大町:商品名が検索時に想起されている場合は指名検索で狙えると思います。そうでない場合はクエリの傾向として「ブランド名(企業名)+新モデル」といったワードが上昇してくることが多いです。
まずは自分がユーザーの立場だったら、話題の商品を知りたいときにどのようなクエリで調べるか。思いつく限り入れてみると良いと思います。その感覚は多くの場合、正しいはずです。また、最適化提案ツールもご用意しているので、キーワード設計に悩んだ際はそちらも活用していただきたいと思います。
また、検索広告ではテキスト広告だけでなく、ブランド名やサービス名などの検索キーワードに連動して、検索結果の広告掲載位置の最上部にバナー広告を表示させる「検索連動型ブランディング広告」を提供しています。画像はもちろん、動画は自動的に再生され、より視覚的なアプローチができるので、このようなメニューの活用も検討すると良いと思います。
AIを活用した機能開発でさらなる進化を
MZ:最後に、今後の検索広告に関する展望を教えてください。
大町:引き続き検索体験のさらなる向上を目指した開発に取り組んでまいります。また、2023年11月に新たな広告メニューの提供を予定しております。広告主や広告運用者の皆様に向けても、今後の広告運用の効果改善や工数削減につながる様々なツールを提案していく予定です。
たとえば、テキスト広告に関しては、AIとYahoo! JAPANが持つデータを使った機能開発を行っています。これまで蓄積されてきたデータから勝ちパターンを導き出し、商品やサービスの価値が伝わるタイトルや説明文の生成・提案を可能にします。そして、実際に効果があったかを把握できるようにするため、既存のテキスト広告とA/Bテストができる機能も、将来的に提供する予定です。
このような取り組みを通して、これからも広告主や広告運用者の皆様に選んでもらえるプラットフォームを目指してまいります。
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