検索広告の今の実力とは
MZ:直近のアップデートによって、検索広告のパフォーマンスは変化しましたか。
大町:日々のアップデートがクリック率やクリック数、クリック単価(CPC)など様々な指標の改善につながっています。具体的には昨年との比較(2022年6月と2023年5月)で、クリック率は約19%増加しました。誘導数を増やしながら、誘導に対して投資いただいているコストを削減することができています。
大町:この比較では、LINE Searchに対応した2023年6月以降の数字は含まれていないのですが、今後LINEアプリからの検索数増加により、改善されたパフォーマンスを維持しながら送客ボリュームを増加させることができます。
また、パフォーマンスが改善できているのは、検索体験だけでなく検索広告のアップデートも影響しています。たとえば、企業情報の表示と広告ラベルを変更するなど、細かなアップデートを繰り返し検索広告のクリック数を向上させています。
大町:本来広告は、広告主がユーザーに届けたいメッセージを、限られた文字数の中で的確に表現した完成度の高い情報です。コンテンツとして見覚えがある広告や、目に留まる広告ならユーザーも受け入れやすく、パフォーマンスも高くなります。
LINEヤフーでは、厳しい広告審査で不適切な広告を排除し、ストレスを感じさせない、コンテンツとして安心して広告を見ていただけるプラットフォーム作りに取り組んでいます。これらの広告周りの取り組みも、直近のパフォーマンス向上に寄与しています。
Yahoo! JAPANからの検索とLINEからの検索、どう違う?
MZ:LINEから検索するユーザーとYahoo! JAPANから検索するユーザーの間で、属性や検索行動、キーワードに違いはありますか。LINE、Yahoo! JAPANともに膨大なユーザー基盤を持つプラットフォームなので、ユーザーの使い方に違いがあれば教えていただきたいです。
大町:まずユーザーのデモグラフィックに違いがあります。Yahoo! JAPANはPC全盛期の時代から長きにわたって日常的に使われている方が多いです。一方でLINEは、若年層を含む全年代の方々に普段のコミュニケーションツールとして根付いているため、何かを知りたいと思ったときその場でぱっと検索しているような傾向が見られます。LINE経由の検索クエリを見ると、リアルタイムに知りたいキーワードや急上昇トレンドとして注目される言葉が多いです。