10月31日、Teadsは、広告主やパブリッシャーのメディア戦略強化施策としてCTV、パフォーマンス広告、コンテキストターゲティングの領域でAIを活用した4つの新たなソリューションを発表した。
今回発表したソリューションは以下のとおり。
CTV領域への拡大
同社の新しいCTVソリューションでは、ユーザーのオンラインコンテンツへの嗜好性をベースとした、独自のジャンル・ターゲティング・セグメントにアクセスできるようになる。
これにより、CTV上でのコンテキストターゲティングを強化するとともに、広告主にパーソナライズされた高精度なメッセージングを可能にする。
同社は、CTV領域に米国で2021年に参入して以降、カナダ、ブラジル、フランス、ドイツ、イタリア、メキシコ、スペイン、英国で、CTV領域への進出を発表した。現在は、韓国、オーストラリア、インド、ニュージーランドをはじめとしたアジア太平洋地域(APAC)での展開を順次開始している。
Teads Conversions
フルファネル戦略の強化を図るために、Teads Conversionsのパフォーマンス広告とコマース機能を拡充する。
同ソリューションは、ブランド認知から興味関心・購入までをカバーしたもの。高品質かつブランドセーフな環境でキャンペーン配信を最適化し、実際に広告を見ているユーザーにアプローチを行うことで、最終的な購買行動を促進する。さらに、AIを活用することで、質の良い見込み客のターゲティング、購買、販売を促進し、対象ユーザーに適切なメッセージを配信することが可能。
これにともない同社は、ブラジルで、Fiatとの連携を行い、フルファネルでのメディア成果の実証実験を行った。その結果、Fiatでは81ptのコスト削減減という結果が出た。他にも、CTR、CPCの指標においても、CTRが73pt上昇、CPCは6pt削減という結果になった。
Teads Data Suite
3つ目が、プレミアムパブリッシャーパートナーを通じた、コンテクスチュアルデータシグナルの解析を行うAIを搭載したData Suiteだ。
コンテキストインテリジェンスを活用した Teads Data Suite により、広告主はプランニング、アクティベーション、効果の測定において、高い精度でのターゲティングキャンペーンの実装が可能になる。
3,000を超えるダイレクトコンテンツパートナー(パブリッシャーパートナー)からの1日1,500億件のコンテキストデータを活用することで、効果的かつ関連性が高い環境に広告が掲載される。サードパーティークッキーの完全廃止に向け、同社は2024年以降もクッキーレスソリューションを活用したプランニング、アクティベーション、測定の方法を簡素化した機能を提供していく予定だ。
Teads AI Creative Lab
同社は、ブランドコンセプトやビジョンに応じて、サイズや動画の尺を自動的に生成するAIを活用したツールAI Creative Labのローンチを目指している。
同ツールは、ブランドの広告クリエイティブを強化することを目的としており、1枚の画像をAIの活用により複数のクリエイティブで自動生成を行い、広告フォーマットへ変換をする機能を提供する。これにより、パフォーマンスクリエイティブの制作工程を簡略化し、キャンペーン実現の難易度を下げることを目指す。
同社は、これら4つのソリューションにより、高品質なメディア環境、データドリブンなメッセージング、ナレッジベースのクリエイティブ作成の機能を有するオムニチャネル・プラットフォームとして、広告主によるターゲットオーディエンスへの効率的なリーチ拡大を支援していく。
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