11月10日、ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)は、スマートフォンでリアルタイムに音声変換が可能な「リアルタイム音声変換AI」を開発したことを発表した。
リアルタイム音声変換AIは、音声を受け取るAIと変換音声を出力するAIのペアがリアルタイムで動くようにチューニングし実現したもの。今回、AIを動かすための計算量を小さくする技術を同社が独自開発したことで、高品質かつ低遅延(100ミリ秒未満)、低コストでスマートフォン上での動作が可能となった。
同技術は、スマートフォン上で動作するため、プラグイン形式で様々なサービスのアプリやプロダクトに組み込むことができる。
また、ビジネスニーズに応じて新たな種類の声を追加することも可能。たとえば、エンターテインメント領域において、VTuberを支援するソリューションになりえたり、ゲームチャットにて年齢や性別を秘匿することでプレーヤーを悪意から守ったりもできる。さらには、企業の電話対応や館内放送などにおいて目的に応じて最適な声を用いることができ、日々のユーザー体験をより良くするための活用なども考えられる。
将来的に、同社は、声が価値となるプロダクトを運営する企業・個人に対するサービス化も視野に入れて事業を推進していく予定だ。
【関連記事】
・TOWとDeNA、プロモーションにおけるAI技術の活用を推進するプロジェクトを発足
・オトナル、スマホゲームの音声広告「GainAds」を開始 ユーザーはゲームを中断せずに広告接触が可能
・サニーサイドアップとVoicy、パートナーシップ契約を締結 音声を活用したソリューション開発へ
・オトナル、音声配信プラットフォーム「stand.fm」の運用型音声広告を販売開始
・博報堂DYMPとオトナルが資本業務提携 デジタル音声広告事業の推進を目指す