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“2024年 生活気分” を発表 旅行意欲と出費を抑制したい意識が混在/博報堂生活総合研究所調査

 博報堂生活総合研究所は、翌年の景況感などについて、全国の20~69歳男女3,900人に予想してもらう調査を実施し、「2024年 生活気分」として発表した。なお、同調査は2015年から毎年秋に実施している。

6割弱が2023年の景気実感を「悪かった」と回答

 2023年の「世の中の景気」実感は、「悪かった」と回答した人が56.9%と、前回調査の66.1%より-9.2ptとなり、4年連続で減少した。

 2024年の「世の中の景気」予想は、「悪くなる」が36.2%で、前回の44.9%より-8.7ptと減少した。一方、「良くなる」と回答した人は14.7%で、前回の12.1%より+2.6ptとやや増加しているものの、「悪くなる」の回答との差が2倍以上のスコアとなった。

 また、2024年の景気予想の理由も調査したところ、「悪くなる」と思う理由では「物価上昇の継続・加速」が44.6%で最も多い回答となった。一方、「良くなる」と思う理由では「経済の好転」が18.2%で一番多い回答だった。

 これらの結果から、コロナ禍の収束や物価上昇の落ち着きを期待して経済の好転を予測する反面、物価上昇がそれを上回る影響をおよぼし、2024年も引き続き景気が悪くなると考えている生活者が多いことがわかる。

2024年に「世の中の変化が多くなる」と予想する人は3割超で3年連続減少

 2023年の「世の中の変化」への実感は、「多かった」の回答が37.2%、「少なかった」が11.1%と、ともに前回調査時からの大きな変動は見られなかった。

 2024年の「世の中の変化」への予想は「多くなる」が33.5%となり、前回調査から-3.2ptと、3年連続での減少となった。

 2024年に変化が「多くなる」と回答した人に、予想する変化を聞くと、「物価上昇の継続・加速」が20.0%や「国際情勢の変化」が7.0%、「異常気象や災害の増加」が6.7%など、直近数年間で特に問題視されている変化が、今後も続くと予想する声が多く見られた。

2024年は「旅行」「貯金」「ふだんの食事」に多くお金をかけたい

 次に、「来年お金をかけたいもの(全25項目)」を聞くと、「旅行」が26.9%で1位、次に「貯金」が21.9%、「ふだんの食事」が19.3%と続いた。その中でも上位2項目は「今年お金をかけた」を上回っており、その差分は「旅行」で+3.0pt、「貯金」で+7.1ptとなった。他にも、6位が「株など投資」で13.3%(+2.8pt)、8位が「老後の暮らしの準備」で10.8%(差+4.1pt)、となり、2023年より2024年の意向が高くなっている。

 一方、3位の「ふだんの食事」は2023年が30.1%であるのに対し、2024年の意向は-10.8pt 低く19.3%となった。

 物価上昇の影響で食など身近な支出への意欲は低くなっているが、外出ムードでの高まりから旅行への意欲は高まっていることがわかる。

2024年に始めたいこと、「運動・体操・筋トレ」が3割超で1位に

 最後に、「2024年に始めたいことと、やめたいこと」について調べた。

 その結果「来年始めたいことがある」と答えた人は28.1%、「来年やめたいことがある」人は18.9%となり、前回調査からの大きな変化は見られなかった。

 「始めたいこと」では、1位が「運動・体操・筋トレ」で33.2%、2位が「副業」で27.1%、3位が「投資・資産運用」で25.9%と続いた。一方、「やめたいこと」は1位が「無理しての人付き合い」で32.9%、2位が「無駄遣い・衝動買い」で32.2%、3位が「スマートフォンの使いすぎ」で27.9%となった。

 2024年は、体力の向上と合わせて、無理や無駄の抑制・効率化を目指し、収入や蓄えを増やそうという意識が見られる。

 また、「始めたいこと」「やめたいこと」ともに男性よりも女性の値が高いものが多く、「始めたいこと」では1位の「運動・体操・筋トレ」、「やめたいこと」では3位の「スマートフォンの使いすぎ」をはじめとする5項目で、男女差が10pt以上の差が見られた。

 今回の結果では、2024年の景気が「悪くなる」と回答した人は前回より減少したものの、コロナ禍1年目(2020年調査)と同程度の高い水準を維持する結果となった。また、2024年は2023年よりも「旅行」「貯金」などにお金をかけたいという意識が高まっていることもわかった。

 これらの結果により、新型コロナの5類移行で高まる旅行への意欲と、長引く物価上昇から家計を守りたいという意識が混在している生活者像が見えてきた。

【調査概要】
地域:全国11都市(首都圏、名古屋圏、阪神圏、札幌圏、仙台圏、新潟圏、金沢圏、静岡圏、広島圏、高松圏、福岡圏)
手法:インターネット調査
対象:20~69歳の男女 3,900人
時期:2023年10月2日(月)~5日(木)
分析:博報堂生活総合研究所
集計:H.M.マーケティングリサーチ

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2023/11/24 09:00 https://markezine.jp/article/detail/44186

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