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インフルエンサーマーケティング最前線

視聴者に“不義理のない”コンテンツ作り クリエイター「ナカモトフウフ」に学ぶタイアップ成功の秘訣

タイアップの第一条件は「クリエイターと視聴者の関係」を壊さないこと

——ナカモトフウフのお二人は、UUUMに所属されているクリエイターの中でも特にタイアップ案件を好んで受けていると伺いましたがそれはなぜですか。

 普段の私達は“0→1”で動画を作っているわけですが、タイアップ案件になると誰かがアイデアを出して作った商品を良いものとして皆さんにお伝えする役割になります。この方法を考えるのは、普段と違って非常に楽しい仕事であり、学びにもなります。そういった理由からタイアップの案件が大好きで、なるべく断ることはしないようにしています。

 その結果、ひと月に10件以上のご依頼を企業さんからいただく月もあります。他の同じくらいの規模感のチャンネルと比較しても多くの案件を任せていただいています。

平均月10本以上の案件動画をこなす

——タイアップの案件を受注するかどうかを判断する条件として意識されていることは何かありますか。

 視聴者と配信者の関係性を考えていないご依頼は受けないようにしています。私達にお仕事を依頼してくださっているのであれば、見てくださる視聴者さんのことも考えて、やはり私達の持つ世界観の中で紹介させていただくことが前提だと思います。そこの世界観を根底から崩すようなレギュレーションを引くご依頼だと視聴者の皆さんにとって失礼になってしまいますし、そういう案件は大抵が上手くいきません

 私達もタイアップのご依頼を頂いた際には「絶対に少しでも多くの人に見てもらうぞ」という強い意気込みで動画を作っています。企業さんと向いているゴールは同じです。できるだけ信頼していただいてレギュレーションを少なくしていただけるほど私達も自由にクリエイティビティを発揮できます。これが結果的に多くの視聴者の方々に喜んでいただくタイアップ動画作りにつながっていくと思います。

目指すは“徹底的な現状維持” 良好な関係の秘訣は正直で居続けること

——2023年10月から「ステマ規制法」が施行されてインフルエンサーと企業の関係性に対して注目が集まっていますが、お二人が意識している点や変わった点は何かありますか。

 私達は元々、プロモーション表記が法令で定められていない時からその旨を表記していたこともあり、これまでと変わらず“正直でいる”ことを意識しているだけで、変わったことは特にありません。私達の所属事務所であるUUUMもその点は徹底している事務所です。ずっと正直に案件に向き合ってきたクリエイターが報われる、良い法改正だと思っています。

——チャンネルとして「正直であること」がコンテンツの質にも信頼性にも重要とお考えなんですね。最後に、お二人の今後の目標を教えてください。

 新しいことに挑戦するというのはもちろんですが、“徹底的に今あるものを継続する”ことにも注力していきたいと思っています。

 視聴者さんとの関係、企業さんとの関係、夫婦の関係、クオリティなどこれらをすべて今と同じように良好に保って今後も継続していくことが私達のポリシーなので、そこを大切にしていきたいです。

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この記事の著者

土屋 典正(編集部)(ツチヤ ノリマサ)

法政大学法学部を卒業。MarkeZine編集部に所属。

 

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/01/30 09:00 https://markezine.jp/article/detail/44321

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