TikTokユーザーの視聴態度、利用シーンとは?
このページでは、現在の消費者の情報収集方法から、TikTokユーザーの視聴態度、Z世代をはじめとした各世代のTikTok利用シーンについてまとめます。
現代における消費者の情報収集方法
現在、消費者のなかで、SNSや動画プラットフォームから情報収集する方が増えるなど、これまでのあり方から大きく変化しております。また、自身の趣味嗜好に合った新しいコンテンツを見つけたい場合などにも、SNSや動画プラットフォームは活用されています。このような情報収集をするユーザーには、大きく3つの特徴が挙げられます。
1. 「気持ち」を重要視し、自身の知りたい情報を楽しく見たい
2. 日常生活に役立つ情報(旅行情報、ファッションなど)や、エンターテインメント(音楽、映画、ゲームなど)、最新のニュースや出来事など、多様な情報に関心がある
3. 複数のプラットフォームを巧みに活用し、情報を取捨選択している
つまり、「SNSユーザーは自身の好きという気持ちを大切にし、多様な情報のなかから関心の高いものを取捨選択している」という、ユーザー行動を前提とした広告制作が、ユーザーに受け入れられる広告やクリエイティブにつながると考えられます。
TikTokにおけるユーザーの視聴態度
TikTokユーザーの視聴態度には、他のプラットフォームとは異なる特徴があります。それは、ユーザーにとって「トレンドとエンターテインメント性の高い動画」を受け取る場として重要視されているということです。たとえば、電車の移動中や仕事の合間の休憩などの隙間時間に、コンテンツをエンターテインメントとして楽しむユーザーが多いことが挙げられます。
上記は、TikTok for Businessが発表しているデジタルプラットフォームの利用実態です。特に注目したいポイントは、TikTokユーザーは「コメント欄を見ることが多い」ということです。TikTokユーザーは、コンテンツの内容だけでなく、他のユーザーとのコメントのやりとりなど、様々な意見に興味を持ちながらコンテンツを楽しむ傾向があります(商品紹介であればユーザーのリアルな意見が反映される=口コミ的要素も含まれる)。
また、TikTokユーザーは他のプラットフォームと比較し、1日に視聴するジャンルや視聴本数の平均値が高い傾向にあります。
つまり、TikTokはコンテンツに対するコメントやいいねなど、ユーザーのコンテンツアクション数が多く、ユーザーの視聴本数も多いことから、広告配信の観点においても広告を通じてユーザーとのコミュニケーションの接点が多いプラットフォームといえるでしょう。
各世代のTikTok利用シーン
各世代においても、TikTokに対するイメージや活用時間、利用シーンが異なります。全世代を通して、一貫して「手軽に見られる」「息抜き」といった理由から、隙間時間に見られる傾向があることがわかっています。
Z世代(1996~2015年生まれ)
利用シーン:移動中・作業しながら・作業の合間に利用される傾向があり、なかでも朝や日中の利用率が高いです。他のプラットフォームに比べ、TikTokは新しいトレンドや文化をキャッチアップできるイメージがあるようです。
視聴態度:「生活を充実させるうえで、商品や場所に関するヒントが欲しい」といったニーズから、TikTokを検索エンジンとして利用し、エンターテインメントだけでなく、生活のヒントを探す場として利用しています。
ミレニアル世代(1981年~1995年生まれ)
利用シーン:やる気を出したい、気分転換をしたいときに利用される傾向があり、隙間時間での利用率が高いです。他のプラットフォームに比べ、TikTokはポジティブ、またフレッシュな気持ちをもらえるというイメージがあるようです。
視聴態度:効率的かつ手軽に情報を集めるために利用しています。
X世代(1965~1980年生まれ)
利用シーン:疲れているときやリラックスしたいときに利用される傾向があり、時間帯に限らず、隙間時間での利用率が高いです。他のプラットフォームに比べ、TikTokに対して、テレビに近い親しみやすさを持っている方が多いようです。
視聴態度:テレビ世代が非常に多く、テレビと同じような楽しみ方で利用されています。また、新しい情報に触れることで、日々のコミュニケーションの話題作りとしても活用されています。
※参考:TikTok for Business、「Z世代白書2023 ~自由に自遊するZ世代~」「ミレニアル世代白書 ~小さな冒険を渇望する、ミレニアル世代~」「X世代白書 ~理由が必要なX世代へ、架け橋を。~」
