電通デジタルは、企業が主体的にDX方針を策定するための支援プログラム「DX ARROW」をDITYと共同で開発し、提供を開始した。
同プログラムは、DITYが提供する戦略構築サービスのフレームワークを基に、ワークショップとファシリテーションを中心に構成されたもの。全社DXやデジタル新事業の開発などがミッションである経営層/事業責任者といったコアメンバーを対象に議論をガイドし、その後の継続的な集中討議へのサポートも含めて、事業に直結するDX方針を策定していく。
また議論を進めるにあたり、予め戦略テーマと検討すべき論点をまとめた「戦略議論用コンテンツ」を複数用意。その中から各企業の課題にフィットしたテーマを選択・活用することで、効果的かつ効率的な議論を実現する。
具体的なサービスの流れとしては、まず「議論テーマの選定」フェーズでDX推進上の課題を踏まえ、戦略テーマと論点を定めた「戦略議論用コンテンツ」群から最適なテーマを選定する。
コンテンツの例として、戦略構築の前提として信じていることを言語化する「ビリーフ(信念)の擦り合わせ」や、事業が目指す方向性を見極め顧客価値を明確にする「価値の方向性」、大企業が強みを活かして新規事業創出に成功するための型(パターン)の特徴に沿った事業アイデアを出す「強みを活かした新規事業」などが挙げられる。テーマは課題によって複数選定することも可能だ。
「ワークショップの実施」フェーズでは、経営層/事業責任者を中心としたDX推進のコアメンバーを集め、「戦略論点用コンテンツ」を活用した集中討議を行う。
「継続議論」のフェーズにおいては、電通デジタルおよびDITYメンバーのサポートの元、オンライン会議やチャットツールを用いて各コアメンバーの時間を活用し議論を継続。そして「戦略方針のアウトプット」のフェーズで、議論結果として事業運営に直結する方針を数ページ程度のアウトプットにまとめる。
なお、同プログラムによって策定したDX戦略を基に、その後の企画/開発、実行までの支援も一気通貫で行っていく。
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