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ビジネス全体への寄与を考え遂行できる人材へ、アクセンチュア/ディレクター職の社員が語る成長と価値提供

 ビジネスには、施策を机上の空論で終わらせない遂行力が重要です。アクセンチュアは戦略策定から実施まで一気通貫で行う実行力・デリバリー力に定評がありますが、それはマーケティングオペレーションを専門とするオペレーションズ コンサルティング本部 エクスペリエンスビジネスグループも同様です。本記事では、継続的な実行支援をリードする宮司さん、李さんのお二人に、同社で身に付いたスキル、それに基づき提供している価値についてうかがいました。

プロフェッショナルが活躍し、クライアントに価値提供を行う場

――はじめに、お二人は企業の業務改革や改善に強みを持つオペレーションズ コンサルティング本部に所属されていますが、どういった領域をご担当されているかを教えていただけますか。

宮司:私たちは同本部のエクスペリエンスビジネスグループに所属しています。このグループは生活者の体験(エクスペリエンス)を起点に、クライアントのビジネス全体の変革を伴走・推進し、経営資源の最適化・売上拡大を実現する組織となります。その中でもクライアントのマーケティング領域における戦略立案から設計、実行、改善までを支援するディレクター職に従事しています。

写真左:李さん(2022年入社)、写真右:宮司さん(2023年入社)

宮司:現在の職務は、クライアントのマーケティングオペレーション全般の効率化と高度化がメインです。

李:私はデジタルマーケティングの提案やプランニング、デリバリーを担当しています。主には大型Webサイトの構築やその運用など、UXに関する部分です。

――お二人とも、それぞれ異なる領域で専門性を磨いていらっしゃるのですね。

選択基準は「ビジネス全体への寄与」

――お二人は転職で入社されたと聞いています。アクセンチュアにはどのような変化を求めたのですか?

宮司:前職の広告会社では、マーケティング施策などを円滑に推進する役割を担っていました。具体的にはクライアントのサービスや商品の広告・販促の依頼を受け、担当ディレクターを選定し、クライアントに施策を提案して制作するなど、実行に向けた調整役です。

 意味のある仕事ですが、経験を積んでいくうちに商品単体のキャンペーンや販促・広告の提供だけにとどまらず、クライアントの全体売上やサービスの質を根本的に良くする仕事がしたいと感じるようになったことが転職を考えたきっかけです。もっと経営視点を持って、仕事をしたいと思ったのです。

 アクセンチュアには、サービスや商品をビジネス視点で捉えたマーケティングを提供できるケイパビリティがあると思いました。中でもエクスペリエンスビジネスグループならば、テクノロジーを使ってマーケティングの実施機能そのものを良い方向に変えていけると考えたからです。

李:前職ではWeb制作会社のディレクターを務めていました。制作の観点からサイトリニューアルの提案や設計、運用などのPDCAを回す役割です。制作に関してのいろいろな業務経験を積める有意義な環境でしたが、一方で代理店や他のコンサルティング会社を挟んで業務を請け負うことが多く、「なぜその施策が必要か?」という制作意図の経緯が見えにくい場面もありました。

 今後のキャリアを考えた時に制作の観点からだけでなく、もっと広い視点や幅広い選択肢を持ちながらクライアントの課題解決に寄与したいと思うようになりました

 アクセンチュアは総合コンサルティングファームとして、マーケティング領域の支援も手掛けています。クライアントのオペレーティング業務を踏まえたプロセス改善も含め、多角的な課題解決に取り組んでいます。その一員であるエクスペリエンスビジネスグループのディレクター職でなら、クライアントの制作意図を汲み、課題の本質に踏み込み、理解した上で制作やマーケティングができると思いました。

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次のページでは、エクスペリエンスビジネスグループにおけるディレクター職の業務内容や、社員が感じる「入社後に成長できた点や業務に対する視点の変化」を紹介します。

「Web制作だけ」から、「ビジネスプロセス全体」へ

――現在の具体的な業務内容や、プロジェクトまたはチームでの役割を教えてください。

宮司:現在は、大手飲料メーカーのデジタル施策の効率化/高度化支援のプロジェクトに関わっていて、サイトやSNS、アプリなど、様々なプラットフォーム上でのキャンペーンやコンテンツの担当をしています。ディレクターを束ねて推進する役割なので、前職の経験も活きていますね。また、生成AI推進プロジェクトなど、社内プロジェクトにもいくつか参加中です。

李:私はクレジットカード会社のマーケティングにおけるビジネス・プロセス・アウトソーシング(以下、BPO)支援を担当し、その中でも新規入会領域のチームリーダーをしています。

――特に李さんは前職の制作会社と比べるとかなり広い領域まで担当を広げている印象です。未経験の業務領域がある場合、最初から希望するプロジェクトには参加できないケースもあるかと思います。このあたりはどうされたのですか?

李:基本的に、最初は自身のスキルでも参加可能なプロジェクトで経験を積むことになると思います。それを足がかりに、徐々にできる業務を増やしつつ、さらに難易度の高い業務領域を扱うプロジェクトに挑戦するような流れですかね。実際に、私もそういった形で希望するプロジェクトに参加しました。目の前の仕事に実直に取り組み成果を上げていくことで、キャリアは広げられると感じています。

宮司:あとは、自分のやりたいことや、願望の表明も非常に大事ですね。上司や周りのメンバーは挑戦を応援してくれますし、得意分野を活かしたプロジェクトへの参加提案もあります。私が生成AIのプロジェクトに参加できたのも、ずっと「やりたいです」と周囲に伝え続けた結果です。

長期的な視点・本質的な課題解決力でクライアントを支援

――入社して自身で成長を感じるところや、視点の変化はありますか?

宮司:まず時間や労力など、コストに対するアウトプットの質を意識するようになりました。社内全体の質が高いので、最初は大変ですが周りに引っ張られながら頑張るうちに自然とそうなりました。そして目先の短期的な解決ではなく、長期的な視点でクライアントの課題に対する解決策を考えるようになりました。

 たとえば化粧品会社のDB運用業務改善の際には、マニュアルや業務フローの改善のみでは目標到達が難しいと判断し、抜本的なシステム改修の提案をしました。この際、私自身はシステム改修の知識や経験はありませんでしたが、プロジェクトの他メンバーや社内の有識者などのサポートを受けながらやり遂げることができました。またマーケティングオペレーションにおいても、飲料メーカーの型化されたフローを自動化するなど、効果と効率の2軸の観点からオペレーションサービスを提供できました。

 生成AI活用の推進プロジェクトでは、AIやRPAなどが「マーケティングオペレーションにおいてどのように活用できるか」という観点でのリアルな知識が身に付いています。海外開発者や最新テクノロジーに明るいメンバー、特定の業界に詳しいメンバーなど、専門領域を持つメンバーが周囲に多くいるアクセンチュアの環境のおかげです。この先、社会がどのように変容しても、新しいテクノロジーの活用は必須なので、今、生成AIを活用するプロジェクトに携われるのは嬉しい限りですね。

李:私はマーケティング観点だけではなく、「クライアントのビジネス成果にどれだけ直結する影響を与えたか」という視点で、優先課題や提案内容を考える総合力が付きました。また成果を強く求められることで、自分の視野も広がりました。

 マーケティングはあくまで一手段であり、その先のビジネス全体として提供すべきものを考えなければなりません。たとえばクレジット会社の支援プロジェクトの場合、Webページ制作の目的が入会者獲得であっても、入会した後にカード自体が使われなければクライアントのビジネスにとって「いい成果」とは言えませんので、そういった部分も考慮した施策の設計が必要になってきます。

 コミュニケーションの相手も変化しました。前職では自分が制作に関わる部分だけ、発注者と話して終わりのことが多かったのですが、今はクライアントのマーケティング部門や戦略部門の部長クラスの方など、様々なレイヤーかつ、以前は関わったことがない相手にも提案する機会が増えました。施策の影響やシミュレーション、数値としての見込みなどをきちんと提示して説明する経験は、エクスペリエンスビジネスグループのディレクター職で得られたもので、非常に成長できた点だと思います。

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次のページでは、エクスペリエンスビジネスグループで身に付くスキルや活躍できる人材像を紹介します。

厳しくも、とことん考え抜いて実行できる環境

――新しい領域にチャレンジし、いろいろな壁を突破されてきたお二人ですが、その壁を乗り越えるためのスキルはどのように伸ばしているのでしょうか?

宮司:まずは、自主的な学習ですね。アクセンチュアには、トレーニングコンテンツが充実しており、自身の判断で学習に取り組める環境が整っています。私の場合は、AIやRPAなどテクノロジー関連の知識、英語、ロジカルシンキングなどのビジネススキルを学びました。日本だけでなく海外の最新事例や知見も閲覧可能なので、「探せばどこかに答えがある」と感じます。

 また、自分だけではわからないことに対しても、周囲のサポートが手厚いです。自分からしっかりと声を上げれば、プロジェクトや部門、時には国を超え、有識者や適切な社内コミュニティに出会えますし、たとえ初対面であっても、ずっと一緒に仕事をしてきたかのように相談に乗ってくれ、アウトプットを出してくれます。

李:コンサルティング会社は個人の力量で成果を上げていくイメージでしたが、アクセンチュアはワンチームでプロジェクトに取り組みます。クライアント課題に対しても、マーケティングや戦略担当、テクノロジー担当など、様々なバックグラウンドを持つ方々と議論ができます。そういった環境下で的確な指摘や多角的な意見に触れることで、自分では考えが及んでいなかった部分に気付けています。

 上司からのレビューも、制作物のクオリティにとどまりません。実施理由や「クライアントやユーザーにとってのメリット」を詳細にレビューされます。数値としての成果に結び付けられるのか、その根拠は何か、ビジネス成果への影響を考え抜き、説明する必要があります。厳しいと感じることもありますが、実力は確実に上がりますし、とことんロジック立てて考えていくコンサルティング会社としての強みがマーケティング領域にもしっかりと反映されているなと感じました。

チャレンジを重ね、専門性を磨き、成長したい

――お二人が今後において目指されることや目標を教えてください。

宮司:私の志望動機は「テクノロジーを活用したマーケティングオペレーションの進化」なので、初志貫徹して、マーケティングオペレーションを良い方向に変えていき、日系企業の盛り上がりに貢献したいですね。なおかつ生成AIのプロジェクトでも成果を残したいです。

李:私は、業務全般の視点で改善を考えるレベルにまで成長したいですね。また、マーケティングという一領域だけでなく、ビジネス全般での支援を目指しています。さらに、相対するお客様の担当者の方の立場や置かれた状況などに応じて、伝えるべき情報や伝え方を変えるなどの工夫をしながら、ビジネス推進のためのコミュニケーション力をさらに磨きたいですね。

――最後に、エクスペリエンスビジネスグループにはどのような考え方やビジョンを持つ方が向いているかについても、お考えをうかがえますか。

宮司:マーケティング領域において、自分の極めたい分野や専門領域のある人が向いていると思います。エクスペリエンスビジネスグループは、専門分野を持つ者同士がコラボレーションしてクライアントに価値提供をする組織だからです。あとは、目の前の高いハードルを越えるためのモチベーションをキープできる人が向いているでしょうね。

李:「自ら行動を起こす人」、「積極的にチャレンジを重ねる人」。そして「それらを続けることで自己成長につなげたい人」ですね。やりたいことに貪欲で、人を巻き込む力がある人が望まれ、成長機会も多く与えられます。そして、多様なバックグラウンドを持つ仲間と共に働くグローバルな環境なので、積極的にコミュニケーションを取り、理解を深めたい方が向いていると思います。

――お話から、エクスペリエンスビジネスグループはチャレンジを通し、周囲の知見を吸収しながら成長できる空気だと感じました。本日はありがとうございます。

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この記事の著者

那波 りよ(ナナミ リヨ)

フリーライター。塾講師・実務翻訳家・広告代理店勤務を経てフリーランスに。 取材・インタビュー記事を中心に関西で活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:アクセンチュア株式会社

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MarkeZine(マーケジン)
2024/04/03 10:00 https://markezine.jp/article/detail/45038