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「筋肉×マーケティング」が顧客に響く!?マッチョ集団とゴールドジムの取り組みに見る可能性


「マッチョ集団」が提供する非日常体験

 続いてスマイルアカデミーのAKIHITO氏が、「筋肉紳士集団ALLOUT」の事業について紹介した。ALLOUTは全国に筋肉自慢のメンバー約500名を抱える“マッチョ集団”で、筋肉を活かしたパフォーマンスやイベントを企画・実施している。

 AKIHITO氏がこの事業を始めたのは「時間・労力・お金を費やして作り上げた肉体を活かす場所を提供したい」という思いからだ。所属するメンバーたちは会社員やトレーナー業などそれぞれの本業を持ちつつ、筋肉を活かす場所としてALLOUTで活動している。

株式会社スマイルアカデミー ムキムキ型 COO/筋肉紳士集団ALLOUT 代表 AKIHITO氏
株式会社スマイルアカデミー ムキムキ型 COO/筋肉紳士集団ALLOUT 代表 AKIHITO氏

 ALLOUTの「筋肉を提供する」というブランドコンセプトに興味を持った企業から相談があり、イベント出演やコラボ企画が行われている。企業とのコラボ事例としては、阪急百貨店での「マッスルカフェ」の開催や、「ニコニコ超会議」で来場者をお姫様だっこして運ぶ「マッスルタクシー」という企画などが挙げられる。

 また福岡の百貨店「岩田屋」との企画では、ショーウィンドウの中にマッチョが入り展示される「マッスルマネキン」を実施。グラフィックアーティストが筋肉をキャンバスにしたボディペイントを行った。ショーウィンドウの前に人だかりができるため、集客コンテンツとして効果があったという。サンプリング企画なども効果的で、街頭にマッチョが並ぶと圧倒的なインパクトで人が集まり、プロテインのサンプリングを行った際は3時間ほどで1,000個を配った。

SNSで話題のマッチョ素材サイトから今治タオルなど地域活性化のPRまで、幅広い企画を展開

 一方で、自社企画としてコンセプトイベント「マッスルカフェ」も実施。筋肉好き・筋トレ好きの顧客に向けて、筋肉を活かしたパフォーマンスや体験を提供している。「筋肉を体験・体感してもらうリアルな場として、様々な地域で開催している」とAKIHITO氏は説明した。

 また、マッチョのフリー素材サイト「マッスルプラス」の運営も行う。同サイトでは学校やオフィスなど意外な場所にマッチョが上半身裸でいるという、インパクトのある素材を提供する。「使う用途がないけれどおもしろい」とたびたびSNSで話題になり、メディアで取り上げられることも多い。「筋肉は非言語で届けられるので、海外でバズることもある」とAKIHITO氏。

 このように素材が拡散されることで、そのロケ地が注目を浴びることにもつながる。そのため、地域活性化のためのPR企画のオファーも増えている。たとえば、同社の拠点がある福岡ではお茶が有名な八女の茶畑の中でマッチョ素材を撮影。またAKIHITO氏の出身地でもある愛媛県では、「今治タオル×マッチョ」のコラボが実現した。

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ジム利用者層に見る、「筋肉」ニーズの変化

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この記事の著者

岡田 果子(オカダ カコ)

IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/04/16 10:52 https://markezine.jp/article/detail/45176

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