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コラボ施策で新規顧客開拓・昼~夕方の利用促進に成功、新たな価値を共創するミクシィ×ハブの考え方

提携先の企業価値を高め、シナジーを生む

――業務提携によって良い状況が生まれていると感じますが、異業種間でシナジー創出を行うために必要な視点やマインドは何だとお考えですか?

奥山:我々は投資している側ではあるものの、あくまでもハブさんの企業価値をもっと高められる方法を探るように担当者にお伝えしています。たとえば、送客やITを活用した業務の効率化、マーケティング支援などですね。

土屋:ミクシィのご担当者様も当初ハブ側に立って、各事業部と交渉くださいました。また我々も変にバリアを張らず、まずはやってみようとチャレンジしたことが大きいですね。1回の成功体験、今回の場合はプロメアのコラボで現場や社内の空気が変わったことがよくわかりました。

 企業間でアイデアが出ても、リスクなどできない理由を考えるとやらない判断を下すケースも多いかと思います。1回やってみようと取り組むことが大切かと思います。また、ミクシィとハブの場合は異業種ですが、コミュニケーションという軸が共通していた点も圧倒的に重要だと感じます。

――少し話がそれますが、ミクシィさんは様々な投資をされています。今回、ハブさんとはコミュニケーションという軸が大きいかと思いますが、投資事業におけるパートナー選びの方針はあるのでしょうか?

奥山:当社のミッションやパーパスに合致していることがベースです。また、デジタルエンターテインメント領域・スポーツ領域・ライフスタイル領域という事業セグメントがありますので、そこと掛け算ができるような企業ですね。

 たとえば、子どもの写真・動画を共有する「家族アルバム みてね」であれば、写真を撮影するスタジオや出張撮影、あるいはフォトプリントサービスを展開する会社さんと新規サービスを生み出し、みてねを使う方々への付加価値をより高める取り組みを行っています。そして、相手企業にはみてねという多くのユーザーを抱えるサービスからの送客を通じて貢献しています。

子どもの写真・動画共有サービス「みてね」では、子会社化したスマホフォトプリント事業のスフィダンテとともに「みてね」「みてね」で保存した写真を用いて年賀状の作成ができる「みてね年賀状」を展開。
子どもの写真・動画共有サービス「みてね」では、子会社化したスマホフォトプリント事業のスフィダンテとともに「みてね」「みてね」で保存した写真を用いて年賀状の作成ができる「みてね年賀状」を展開。

 このようにセグメント軸で考えるときと、今回のハブさんのように実現したい世界観でつながるかの大きく2つですね。

コラボを磨き、今後はインバウンド需要へのアプローチも

――実現したい世界観ということですが、両社は今後どのようなことしていきたいですか?

土屋:これまではハブの企業価値を上げる取り組みが中心でした。現在ほぼ毎月コラボを実施中で、他社様からの引き合いもあります。ミクシィさんからしたら他社とのコラボNGでもおかしくありませんが、企業価値向上の観点でご了承いただけています。

 これからはミクシィさんにとっても、よりメリットがある展開をしていきたいです。やはり、リアルコミュニケーションの場がハブの強みです。サービスレベルの向上はもちろん、拠点数を増やしていきたいと思います。具体的には2030年までに200店舗を目指しているところです。

奥山:コラボは継続して磨いていけると思いますし、全店舗で実施できるように広がっていけばいいなと思います。また、両社での新しいチャレンジとして、インバウンド需要への対応を考えています。

 たとえば、HUBの一部店舗ではWOWOWさんと組んで、2月から「UEFAチャンピオンズリーグ」「UEFAヨーロッパリーグ」を放映しています。HUBで観戦しながら、当社とWOWOWさんが共同開発したスポーツSNS「FANUP」を使って試合の勝敗や展開を予想し合うという楽しみ方も可能です。

 訪日外国人の方がサッカーを見られる店舗を探して、HUBにお越しいただくケースが出てきています。コンテンツ軸で外国の方が求めるものを提供し、送客につながるようにしていきたいですね。

土屋:深夜帯の集客にも力を入れていきたいと考えています。海外スポーツの試合は日本時間だと深夜から朝方の場合も多いので、HUBで見られるという認知を広げていければと思います。大学生など若年層へのフックにもなると思いますし、ホテルなどに取り組みをお伝えすることで、宿泊される外国人の方にご紹介いただくといった展開をしていければと思います。

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この記事の著者

伊藤 桃子(編集部)(イトウモモコ)

MarkeZine編集部員です。

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MarkeZine(マーケジン)
2024/05/07 09:59 https://markezine.jp/article/detail/45392

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