CM総合研究所は、4月17日、2023年度の企業別CM好感度および躍進企業、CM好感度の獲得効率のランキングを発表した。
CM好感度総合1位は2年連続で日本マクドナルドに
2023年度にCMを放送した全2,601社のうち、CM好感度総合1位は日本マクドナルド、2位が日清食品、3位がサントリーとなった。
2年連続で1位となったマクドナルドは、「三角チョコパイ」のCMをはじめ、家族の日常を描く企業CMなど、年間を通して多彩なCMをオンエアしてきた。注目度の高いキャスティングや季節感のある表現が奏功し、同社としては自己最高のCM好感度を記録した。
2位の日清食品も自己最高スコアを獲得。SNSのヒットコンテンツや過去のヒット曲、コミカルなアニメなどを用いた高い中毒性持つクリエイティブが話題を集め、若年層を中心に支持された。
3位のサントリーは、昨年からランクアップしてトップ3入り。「ザ・プレミアム・モルツ」のCMをはじめ、新商品の「サントリー生ビール」のCMが話題になった。
三菱自動車が企業別CM好感度の躍進企業第1位に
次に企業別CM好感度の躍進企業ランキングを見ると、1位は三菱自動車、2位がRIZAPとなった。
1位の三菱自動車は、CM好感度が前年度の233位から27位へと上昇させ自己最高を記録。総合でも初のトップ30入りとなった。
2位のRIZAPは、「すきま時間ジム」をコピーに「チョコザップ」のCMを展開。運動や美容ケアなどのサービスを空いた時間に手軽に利用できる新しい生活習慣を提案したCMで支持を集めた。
CM好感度の獲得効率は、日清紡ホールディングス2年連続で1位
次に、CM好感度の獲得効率を見ると、最も効率が高かった企業は2年連続で日清紡ホールディングスとなった。企業広告「歌おう!ニッシンボー」シリーズが好調で、効率よくCM好感度を獲得した。
2位はサーティワン、3位は“ゼスプリ インターナショナル ジャパン、4位はアイフルとなり、人気シリーズを展開する企業が上位を占めた。
【調査概要】
2023年度のCM展開(東京キー5局):2,601社/6,532銘柄/13,742作品
集計期間:2023年4月度〜2024年3月度(2023年3月20日〜2024年3月19日)
関東1都6県在住の一般モニター男女3,000人の「月例CM好感度調査」の12ヵ月分より集計
「躍進企業」部門:CM好感度で総合200位以内に入った企業のうち、前年度のCM好感度を上回り、かつ総合順位が100ランク以上アップした企業、もしくは本年度にCMを開始または再開した企業(合併・統合で新たに誕生した企業を除く)
「効率企業」部門:CM好感度で総合200位以内に入った企業のうち、オンエア100回当たりで獲得したCM好感度(=効率)が高い順にランキング
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