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その手があったか!生成AIでコンテンツマーケティングを“劇的にラクにする”プロンプト術

タイトルとリード作りで悩まない!生成AIに相談して秀逸なアイデアに出会うコツ


人が足し算/引き算→AIに評価・再提案させる

 ここからはアイデアを基にタイトルを決めていきます。まず、ChatGPTが提案したアイデアを切り貼りしたり、組み合わせたり、膨らませて、3つにアレンジしてみました。これは純粋に人間の創造力が求められるタスクですが、生成AIにはその評価と再提案をしてもらいます

<プロンプト>

タイトル案を3つ用意しました。

  • 検索エンジンは生成AIに役割を奪われるのか?専門家の見解と未来予測

  • 【専門家に聞いた】生成AIと検索エンジンは本当に共存できるのか?

  • 【専門家に聞く】生成AI時代における検索エンジンの役割の終焉

改善点があれば指摘してください。

 すると、次のように提案してきました。

画像を説明するテキストなくても可
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 「否定的な印象がある」「よりダイナミックな印象を与える」「悲観的すぎるので中立的な表現に」など、はじめに伝えた”中立的な立場に立って”という指示を守ってくれています。

 納得できる意見は取り入れ、そうでなければ己の感性に従いましょう。別に100%従わねばならないわけでもありません

 以降は『検索エンジンは生成AIに役割を奪われるのか?専門家の見解と未来予測』を完成したタイトルとして扱います。

リード文も「要素→文章化」で生成。AIっぽさを消すには?

 リード文章を書くとき、筆者は「要素を与える →文章化させる」ように指示しています。要素を箇条書きで示し、「文章にして」と伝えるだけです。

 では、『検索エンジンは生成AIに役割を奪われるのか?専門家の見解と未来予測』のリード文を作ってみましょう。

<プロンプト>

『検索エンジンは生成AIに役割を奪われるのか?専門家の見解と未来予測』のリード文を作りたい。以下の要素を基に、200文字前後で書いてください。

#要素

・生成AIが急速に広がっている

・人々が情報を探す検索にも変化が訪れている

・検索エンジンで調べるよりも、生成AIに答えを出させる方が効率が良いこともある

・では、検索エンジンは生成AIに取って代わられるのか?

・市場の未来を専門家に訊いた

 すると、こう提案してきました。

画像を説明するテキストなくても可
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 言いたいことは含めてくれました。悪くはありません。ただ、ChatGPTの生成する日本語には、どことなくAIっぽさが残りがちです。そこで、自然な文章を得意とする別の生成AI『Claude』に「もう少し自然な日本語にして」と指示しました。

 出力されたのがこちら。

画像を説明するテキストなくても可
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※『Claude』はOpenAIの元社員によって設立されたAIスタートアップ「Anthropic」による対話型AI

 読むとわかる通り、ClaudeはChatGPTより自然な日本語を生成しますが、「くどくて冗長」なのが玉にきずです。ご自身で、足したり、引いたり、組み合わせて編集してください。

 筆者が手を加えた、最終的なタイトルとリードがこちらです。

<タイトル>

『検索エンジンは生成AIに役割を奪われるのか?専門家の見解と未来予測』

<リード>

 生成AIの急速な広がりにより、情報検索の方法に変革が起きています。従来は検索エンジンを使って調べ物をするのが一般的でしたが、生成AIに直接質問することで、検索エンジンよりも迅速に答えを得られるケースが増えています。

 生成AIは、検索エンジンの役割にどのような影響を与えるのでしょうか?検索エンジンは生成AIに役割を奪われるのでしょうか?市場の未来について、専門家の見解を探ります。

 「たったこれだけの文章を作るために、何度も生成AIと対話するのは面倒だ」と感じる方もいらっしゃるでしょう。ですが、慣れればほんの数分で終わる作業です。しかも、大半の指示はコピー&ペーストで行っているので、思ったほどの手間ではありません。

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記事執筆以外にも応用できる!人気番組風に生成するワザ

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この記事の著者

中山 順司(ナカヤマ ジュンジ)

SEO・ソーシャル・動画の3領域でのコンテンツ企画と制作が得意な生粋のコンテンツクリエイター。ソフトバンク、楽天トラベル、Six Apart、freee、ファベルカンパニーを経て2024年に独立。コンテンツマーケティングを専業とし、オウンドメディアとYouTubeの設計 / 企画 / 執筆 / 編集 / 分析 / 改善 / SEO を幅広く行う。MarkeZine、Web担当者Forum、ねとらぼ、WorkshipMAGAZINE等で執筆しつつ、Content ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/05/31 14:14 https://markezine.jp/article/detail/45463

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