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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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【100号特集】24社に聞く、経営構想におけるマーケティング

6,200万ユーザーが利用するPayPay、既存ユーザーの推奨とLTV向上で更なる成長を

本人確認につなげつつ、顧客にもメリットを届ける超PayPay祭

──御社が近年行ったマーケティング施策で、効果的だったものを教えてください。

 年に数回開催している超PayPay祭はとても好評です。先ほどお話ししたシナリオを組んだマーケティングはどちらかと言えばミクロな視点での施策ですが、一方でお客様からは大規模なお得で楽しいキャンペーンも求められています。先日もデプスインタビューを行ったところ、楽しさやお得さがPayPayのファンとなる理由になっている方が一定割合いらっしゃることもわかっています。既存ユーザーの規模が大きくなればなるほど、費用対効果の観点で実施の難易度は上がりますが、その声は大事にしたいと考えています。

 また、超PayPay祭では、本人確認を実施済みのユーザーを対象として、4回に1回の確率で当たる抽選が行われる「削って当てようPayPayスクラッチくじ」を実施するなど、本人確認を促す目的もあります。

 今後の持続的な成長を考えたときに、本人確認は事業の広がりと公平性の担保の観点からとても重要な取り組みと捉えています。先ほどお伝えしたように当社およびグループ企業では、クレジットカードや証券、銀行など様々な金融サービスを展開しています。そして、金融サービスの成長でハードルとなるのが初期の登録作業です。PayPayでは、その簡略化を目指し、本人確認をするとPayPay銀行の口座開設などが簡単に行えるようにしています。

 既に2,500万人の方が本人確認をしてくださっており、大きなユーザー基盤となっています。ユーザーの同意をいただければ、外部サービスへの展開も可能になるので、本人確認は将来の成長に欠かせません。

 後者の公平性の観点は、複数端末でアカウントを開設してキャンペーンのインセンティブを複数回獲得するといった問題が起きております。すべてのユーザーに公平に使ってもらうためにも、本人確認は必要だと思っています。

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データドリブン人材の育成に注力

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/06/20 10:47 https://markezine.jp/article/detail/45475

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