子育て世帯支援と地域コミュニティ活性化を同時に推進!
2023年12月16日のキャンペーン開始当初は、スタンプラリーの利用人数は50人程度/日。近隣エリアでのチラシ配布や駅広告、柏市の子育て情報サイト「はぐはぐ柏」での告知などプロモーションを重ね、さらに2024年1月にはパーソナルデータ流通プラットフォーム「Dot to Dot」を運用した健康管理アプリとの連携を開始したことで、100人規模/日まで利用者が増加した。
2024年2月までに会員数の10%がスタンプラリーを利用し、累計スタンプ獲得数は4,345個、累計チャレンジ達成数は309個という結果に。「これまでの子育て支援の取り組みと比べて多くの方が参加され、ユーザーの反応も好調で手応えを感じました。今回の振り返りを踏まえて、利用率向上につながる施策を検討中です」と堀越氏は話した。
また佐藤氏は、「スタンプラリーはエリア初の試みでしたが、スマートシティはこのような新しい施策にチャレンジしていくことが一つのミッションです。今回のキャンペーンを通して、子育て世帯への支援と地域コミュニティの活性化を同時に図ることができたのは大きな成果でした」と語った。
マイグルで、LINEユーザーの手軽なキャンペーン参加を実現
セッションの最後には、柏の葉スマートシティにおけるLINE公式アカウント活用の展望について両者が語った。佐藤氏は今回の取り組みを振り返り、LINEを利用していれば手軽にキャンペーンに参加できる点が大きなメリットだと指摘する。
「私たちはこれまでネイティブアプリを持っていませんでしたが、ミッションクリアゲームを通して地域の方々の体験価値向上に寄与できました。ユーザーの利便性を向上させるために、LINE公式アカウントの活用にも挑戦していきたい」(佐藤氏)
今後は、育休取得者のアイデアを活かしたミッションゲームなどの配信コンテンツも検討しているという。
また堀越氏は「マイグルはノーコードでミッションやゲームを作成できる点が強みです。地域の方にも開発に参加いただき、生活者の声を反映しながら柏の葉スマートシティならではのミッションゲームを作ってLINE公式アカウントから地域へ発信し、コミュニティの輪を広げていく。その起爆剤として活用していただきたいと考えています」と展望を述べた。
スマートシティの住民は参加型の活動に特に積極的だ。取り組みなどを重ねモデルを確立して、将来的には自治体間での横展開なども検討したいと佐藤氏は加え、「暮らしやすく子育てしやすい街づくりに向けて、これからも地域に伴走していきたいと思います」とセッションを締めくくった。