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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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「Accenture Life Trends 2024」全体を振り返って

MarkeZine編集部:さて、ここまで近年の社会トレンドやそれを受けて日本企業が取るべきアクションなどを、「Accenture Life Trends 2024」をもとに伺ってきました。マーケティングの観点からたくさんの示唆があるレポートでしたが、ちなみにお二人は「Accenture Life Trends 2024」を分析し、どのような所感を持ちましたか?

番所:私は、コロナ禍の影響が今も色濃く残っているというデータを見て、改めて非常に象徴的な出来事だったのだと認識しました。また、今年のレポートはやはり生成AIの話題が目立ちましたね。生成AIをまだ使ったことがない人もいることは承知していますが、生成AIはクリエイターだけのツールではありません。ビジネスシーンでは当たり前に活用していくべきツールですし、それ以外の様々なシーンでも必然的に組み込まれていく時代に突入しているように感じました。これは、スマートフォンの登場と同等のインパクトを持った技術革新なのではないでしょうか。

アクセンチュア株式会社 マネジング・ディレクター ビジネス コンサルティング本部 カスタマー&セールス プラクティス 日本統括 木原久明氏「Accenture Life Trends」の制作に長年携わっている番所浩平氏。アクセンチュアには2012年に入社。UX/UIデザインを専門とする日本ローカルのデザイン組織をを立ち上げる。2019年に世界最大級のデザインスタジオFjordの東京拠点を立ち上げ率いた後、Fjordのアクセンチュア ソングへの統合に伴い現職に就く。前編で「Accenture Life Trends 2024」の全体概要を解説
アクセンチュア株式会社 アクセンチュア ソング Design &Digital Products日本統括 マネジング・ディレクター 番所浩平氏
「Accenture Life Trends」の制作に長年携わっている番所浩平氏。アクセンチュアには2012年に入社。UX/UIデザインを専門とするチームを立ち上げるなどデザイン領域に携わる。現在はアクセンチュア ソングにて、デジタル技術を使って生活者の観点から新たな製品やサービスをデザインするグループを率いる。

木原:総じて、「Accenture Life Trends 2024」には、テクノロジーの進化が色濃く影響していました。私が感じたのは、テクノロジーと人間の立ち位置が変わってきたということ。今まではどちらかというと人間がテクノロジーを見上げるような状態でしたが、ツールとしてテクノロジーを利用することに人々がこなれてくると、今度はテクノロジーを上から眺め、それを使って何をするのかを考えるという、次の段階に進んだような印象を受けました。

レポートを無料公開している意図

MarkeZine編集部:「Accenture Life Trends 2024」は無料で公開されています。読者に「Accenture Life Trends 2024」をどのように活用してほしいですか?

「Accenture Life Trends 2024」全文
「Accenture Life Trends 2024」全文(PDF)

番所:「Accenture Life Trends 2024」は読んで終わりではなく、具体的なアクションにつなげていただけるような内容になっていると思います。私自身もそうしていますが、クライアントに提案する際のインプットにしたり、実際にプロジェクトを運用する際に参照したりしてほしいですね。

 また、直接私たちが支援している日本企業以外の皆さまも、このレポートをフル活用し、さらなる成長につなげていただきたいと思います。

木原:このレポートを使って、マーケターの皆さまの業務の幅を広げていただきたいです。近年、マーケターには、経営や営業といった他の部門に対して顧客に近い目線で話をしたり、顧客視点の情報や考え方をインプットしたりすることが求められています。マーケティングは企業の中で利益を生み出す重要な部門ですが、日本はまだマーケティング出身の経営者が少ないのが現状です。今マーケターとして活躍している方々が、このレポートを参考に最新のトレンドを捉え、経営により大きなインパクトを与えるための一助になれば嬉しいです。

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この記事の著者

塚本 建未(ツカモト タケミ)

ライター・編集者・イラストレーター。早稲田大学第二文学部を卒業後、社会人を経て再び早稲田大学スポーツ科学部へ進学。2度目の学部卒業後は2つの学部と高校デザイン科で学んだ分野を活かすためフィットネス指導者向け専門誌「月刊Fitness Journal」編集部に所属してキャリアを積み、2011年9月から同雑誌の後継誌「月刊JAPAN FITNESS」編集部の中心的な人物として特集・連載など数多くの誌面を担当した。現在はWebメディアに主な...

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MarkeZine(マーケジン)
2024/07/04 09:46 https://markezine.jp/article/detail/45786

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