※本記事は、2024年6月刊行の『MarkeZine』(雑誌)102号に掲載したものです
マイクロソフト出身の新社長
アドビは、2024年4月22日付けで中井陽子(なかい・ようこ)氏が代表取締役社長に就任したことを発表した。
同氏は、1997年に日本マイクロソフトへ入社し、コンシューマ営業本部やWindows製品部プロダクト戦略部門を経て、米国マイクロソフトコーポレーションに勤務。2012年に帰国後、日本マイクロソフトのデベロッパー・エクスペリエンスグループにおいて、エンタープライズソリューション営業をリード。CMOとしてMarketing Analytics部門の統括を担い、複数部門の執行役員を歴任した。
同氏の社長就任にともない、アドビは各種製品および生成AIテクノロジーを日本の顧客に広く届けていく。
『ピーナッツ』のブランド価値向上へ
クリエイティブブランディングエージェンシーのK&Cは4月16日、スヌーピーやチャーリー・ブラウンなどで知られるキャラクターブランド『ピーナッツ』とのパートナーシップ締結を発表した。
本パートナーシップを通じ、K&Cはピーナッツのインフルエンサーとのコラボレーション、コンテンツ制作、日本国内におけるソーシャルメディアプラットフォームのコミュニティ管理などを実施。ソーシャルメディア戦略および運用を主導し、ピーナッツの日本におけるブランド価値向上を図る。
なお、K&Cは日本国内でピーナッツのライセンスを管理するソニー・クリエイティブプロダクツとも密接に協力していく予定だ。
地域統計データの取得が可能に
日本統計センターは4月11日に「47statsAPI」をリリースした。
同サービスは、エリアマーケティングに必要な統計データをAPIで利用可能にするものだ。同社では、住民基本台帳をベースに推計変換した人口や世帯数などの統計データを、秘匿情報の推計によって補完。時系列で整備している。企業は47statsAPIを自社のシステムに組み込むことで、全国の町丁単位の地域統計データが取得できる。
同社は今後、データベースと分析機能の拡充およびアップデートを行う予定。
ドコモ・インサイトマーケティングの株式を譲渡
NTTドコモ(以下、ドコモ)は、保有するドコモ・インサイトマーケティングの全株式について、連結子会社のインテージホールディングス(以下、インテージHD)へ譲渡する株式譲渡契約を4月22日に締結した。
ドコモ・インサイトマーケティングは、2012年4月にドコモとインテージHDとのジョイントベンチャーとして設立された。ドコモの携帯電話ネットワークの仕組みを活用し、人流把握を行う「モバイル空間統計」や、企業が保有するデータにドコモが保有するデータとインテージのリサーチデータなどを統合することができるDMP「di-PiNK(ディーアイピンク)」などを展開してきた。
今回の株式譲渡契約により、ドコモ・インサイトマーケティングはインテージHDの完全子会社となる。インテージHDが持つデータバンドリングのノウハウを活用し、データの価値化が一体的かつ迅速に行える体制へと移行。ドコモが保有するデータを引き続き活用しながら、マーケティングソリューションの提供を行っていく。