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今こそ知るべき、音声マーケティングの世界 ~耳から顧客に訴求する“第5のデジタル広告”~

音声で出会える“新しい”お客様。耳から魅力を伝える、日産自動車のデジタル音声広告の取り組みとは

お出かけ需要を喚起し、車の良さを実感してもらう

音声広告は長期記憶にも向いている

八木:音声広告に限らず、中野さんが感じる音声領域の特徴はありますか?

中野:出会えるお客様の“濃さ”ですね。TOKYO FMで放送されているラジオドラマ「NISSAN あ、安部礼司~BEYOND THE AVERAGE ~」は、ありがたいことに多くのファンに愛される番組に成長しています。番組とコラボしたラジオ広告は、既に日産自動車に興味・関心を持ったお客様に届けることができるので、商品に対しての好意度をさらに高められていると感じます。

 先ほど申し上げた通り、デジタル音声広告はターゲティングを用いた配信が可能で、新しいお客様との接点作りにも適しています。新規のお客様、既存のお客様、それぞれ日産自動車には大切な存在です。様々なタイプのお客様に適したコミュニケーション戦略を考えていきたいと思います。

八木:まだまだ日本におけるポッドキャスト活用は未知数ですが、最近の調査結果で好意度を高める他に、長期記憶やアテンション性能が高いという効果も実証されています。

 たとえば、有名なキング牧師のスピーチを「音声+映像」と「音声のみ」で示した時に、「音声のみ」のほうが脳波の反応が大きいことがわかりました。「音声+映像」の場合、映像に気を取られてしまい、音声だけの場合に比べてキング牧師の発するメッセージに集中できていないのではないかという仮説があります。「音声のみ」のほうがコンテンツとしてはメッセージに集中するため、注意力を高く保ったまま聴くことができるのでしょう。

中野:映像がないことで情報が欠けているという考え方でなく、映像がないからこそ五感を研ぎ澄ませて視聴するということですね。大変興味深いです。

車離れの若年層に車の良さを伝えたい

八木:今後、音声領域で実施したい施策や期待していることなどはありますか?

中野:大前提として、音声領域は非常に大きな可能性があると考えています。今後も新しいお客様に出会いたいので、日産デイズだけでなく、他車種やサービスなどにも様々な形でキャンペーンを広げていきたいです。

八木:たとえば、どのようなお客様に広告を届けたいですか?

中野:昨今はどうしても、若年層を中心に車離れの傾向が顕著だと思います。「車は持たなくていい」「カーシェアリングサービスで十分ではないか」といった考えを否定するものではないのですが、そういった方にこそ車の良さを知ってほしいですね。

八木:気軽にアウトドアができるなど、車を所有するからこそできる楽しみもありますよね。

中野:音声を活用し、お客様との新たなタッチポイントを創出していきたいと考えています。

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この記事の著者

八木 太亮(ヤギ タイスケ)

株式会社オトナル代表取締役。2013年にウェブメディアを運営する株式会社オトナルを創業。音声広告プランニングから媒体開発まで手掛ける“音声広告カンパニー”として、デジタル音声広告と音声コンテンツのマーケティング活用を支援している。ラジオ局や新聞社、出版社などの大手メディア向けに音声配信のテクノロジー提供をサポートを行っているほか、音声配信者向けに国内ポッドキャストのランキングポータルサイト「ポッドキャストランキング」を運営。著書:『いちばんやさしい音声配信ビジネスの教本 人気講師が教える新しいメディアの基礎(インプレス)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/10/11 08:00 https://markezine.jp/article/detail/46871

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