モバイル検索キーワードとユーザーの動向
今年にはいり、モバイル検索を利用するユーザーが急増しているのご存知だろうか? PC同様、モバイルでの検索が当たり前の時代となりSEOの重要性がますます問われていくだろう。この連載では、モバイル検索ニーズに注目することで、効果的なモバイルSEOを行なうためのヒントを示していければと思っている。しばらくお付き合いいただきたい。
さて、今回は夏の行楽シーズンにスポットを当てて説明していこう。まず、長期的なトレンドを持つキーワードにおけるユーザー動向を見てみよう。
1位:モバゲー、2位:ヤフー、3位:楽天・・・16位:じゃらん、17位:南明奈・・・
これは、2008年7月9日0時時点のau one ウェブ検索ランキングである。
テレビCMの影響も考えられるが、モバイル検索キーワードランキングTOP20以内に、季節に関連したキーワード(「じゃらん」)が唯一ランクインしていることからも、ちょうど旅行検討シーズンであることがわかる。
下記の図1は、PCにおける検索キーワードの年間トレンドをウォッチすることができる「Google Trends」にて、「旅行」というキーワードの検索数の推移を表したグラフである。見てわかるとおり、PCでは「旅行」の検索数は6月から増えていき、8月にピークを迎える。「旅行」のような事前リサーチに関するワードは、弊社の経験上モバイルの場合、PCよりも直前まで利用されるケースが多いため、これからも検索数は伸びていくと考えられる。
一方、旅行中に検索されような、リアルタイムで必要とされるキーワードに関してはどのような検索動向が見られるだろうか。
GW中の検索動向に、面白いデータがある。
図2は、5月3日に検索数が急上昇したキーワードの順位表だが、上位5件のうち4件は道路の混み具合を検索するキーワードで、同じ事を調べるのに異なるキーワードで検索したことが読み取れる。また、リアルタイムの情報を求めた結果が5月3日における急上昇キーワードの上位を占めたとも言えるだろう。
ところで、こうしたモバイル検索ユーザーの検索動向に対して、実際の検索結果はどのようであっただろうか。図2の調査を行った5月時点とは異なる可能性はあるが、7月10日時点における渋滞関連キーワードで検索した際のキャリア公式検索の1ページ目の結果を例に、検索結果を振り返ってみよう。