2010年のモバイル検索動向は?
2006年に各キャリアが検索エンジンを導入してから既に2年以上が経過した。企業のモバイルSEO対策への意識も高まり、モバイルサイトの多くが何かしらの対策をしている状況になっている。
そうした中、今年に入りモバイル検索エンジンを取り巻く動きも激しくなっている。4月からiMenu公式検索にGoogleの検索結果があわせて表示されるようになったり、7月にはYahoo!ケータイのトップページが大幅にリニューアルされたりと、様々な変化が起きている。
では、そのようなモバイル検索が、さらに2年たった2010年にはどのような姿になっているのだろうか。検索エンジン側の発表や、携帯端末ならではの機能をもとに予測してみたい。
キーワード1:ユニバーサル検索
ユニバーサル検索とは、検索結果にサイトのテキスト情報やリンクだけでなく、動画データや画像データなどのコンテンツもあわせて表示する検索機能である。ユニバーサル検索に関しては、既に一部の検索エンジンで導入され始めており、それぞれの進化の方向性も明確になってきている。このようなユニバーサル検索について、現在既に導入されている機能と今後の可能性について紹介する。
まず、ユニバーサル検索として初期から導入されていた機能が画像検索である。Googleモバイル、Yahoo!モバイルでは、植物名、動物名、有名人名などのキーワードで検索がされた場合に、各キーワードに関連する画像データをモバイルサイトの検索結果とあわせて表示している。
しかし、各検索エンジン共に、検索結果に表示されている画像データはPCサイトに含まれる画像データであり、モバイルサイトに特化した画像検索にはなっていない。今後、デコメール画像などモバイルならではの画像データも、検索結果に表示されるようになると考えられるが、そうした画像データは会員専用ページなどクローラーが巡回できないディレクトリに置かれている場合が多い。そのため、現状ではモバイルサイトに特化した画像検索を実現するには課題が多く存在している。
今後、そうした課題が解決されなければ、モバイルにおけるユニバーサル検索の発展は見込めないものの、今後注目しておきたい技術が、Googleが発表した「画像データや映像データ内に含まれるテキストの認識技術」である。まずはこの、「画像データや映像データ内に含まれるテキストの認識技術」について説明する。