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今すぐはじめる実践モバイルSEO

2010年のモバイル検索とモバイルSEO

キーワード2:GPS連動型検索

 総務省の通達により2007年4月以降で新規に提供される3G端末に関しては、原則としてGPS機能が搭載されている。つまり、機能を利用している/利用していないに関わらず、既に多くのユーザーがGPS機能搭載の端末を利用していることになる。

 一方、検索エンジン側も地域情報を活用した検索に力を入れている。例えば、Googleモバイルでは「渋谷 レストラン」と検索をされた場合、“渋谷”という地域名キーワードを検索エンジン側で記録しておく。そして、次回以降「マッサージ」など地域に関連するキーワードで検索された際に、記録された地域名キーワードをもとに渋谷のマッサージ店情報を検索結果で表示してくれるのだ。なお、この地域名キーワードに関しては過去5回分までは検索エンジン側に記録される仕組みになっている。そのため、過去5回までに検索された地域名キーワードに関しては、2回目以降検索をする場合はプルダウンで地域名キーワード選択をするだけで検索結果が出る仕組みである。

 このように、Googleでは地域情報を検索するユーザーの手間を省くとともに、よりユーザーの求めている情報に近い検索結果を表示するよう開発を進めている。

 これらのことから、現在多くの端末に搭載されているGPS機能と連動した検索機能に、今後、各検索エンジンが注力してくることは大いに考えられる。

図 2 Googleモバイルにおいて、「レストラン」で検索した際の結果画面(“溜池山王”での履歴があったため、溜池山王のレストランを表示している。)
図 2 Googleモバイルにおいて、「レストラン」で検索した際の結果画面(“溜池山王”での履歴があったため、溜池山王のレストランを表示している。)

2010年のモバイル版GPS連動検索

 ユーザーの検索動向として、「これから行く地域の情報を検索する」というニーズも考えられるため、全ての検索結果について自動的にGPS機能と連動させ、現在位置と絡めた検索結果を表示するように発展するとは考えにくい。ユーザーに、GPS機能を使う/使わないという選択をさせ、選択した場合はユーザーが地域名キーワードを入力しなくても、近くの地域情報を自動的に検索結果に反映させてくれるような機能となっていくとも考えられる。

 また、Googleモバイルに関しては、現在のエリア検索結果では地図が表示されるのみとなっているが、今後はストリートビューの経路検索とも連携し、カーナビのように目的地への誘導が可能になると考えられる。

 このような進化により、今後さらに地域情報検索の利用者数が増える可能性は高い。そのため、地域情報に関連するモバイルサイトの運営企業においては、地域名を掛け合わせたキーワードで検索された際にサイトが上位にヒットするよう、地域名キーワードを含めた対策が重要になっていくであろう。

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キーワード3:パーソナライズド検索

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この記事の著者

モバイルSEO事業部 事業部長 佐藤竜也(モバイルSEOジギョウブ ジギョウブチョウ サトウタツヤ)

大学1年次よりインターンとしてフラクタリストに参画。インターン時代は営業やマーケティングを経験した後、社長室(現在は廃止)の立ち上げに携わり、上場準備や広報、新規事業を担当。 2006年モバイル検索エンジンの広がりに可能性を感じ、モバイルSEO事業を立ち上げを主導。コンサルタント、シニアコンサルタントを経て、200...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/11/06 12:00 https://markezine.jp/article/detail/5734

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