Googleはモバイル検索においても健在
画像検索技術を携帯にも展開?
米国時間2008年1月3日に米Google社は「画像データや映像データに含まれるテキストの認識および利用に関する技術」の特許申請について、発表を行った。
既にGoogle社は、画像投稿・共有サービスである「Picasa」や、動画投稿・共有サービスである「YouTube」を自社サービスとして保有している。今回発表された特許は、これらのデジタルコンテンツを今以上に高い精度で幅広く検索できるようにしていくための基礎技術なのではないかと推測されている。
例えば今年日本でもサービスが開始された「ストリートビュー」機能では、前述の「画像データや映像データに含まれるテキストの認識および利用に関する技術」を用い、表示された画像データに含まれるテキストデータをGoogle側で読み取ることができると考えられている。これにより、看板に含まれるテキストデータを元にした店舗検索などの機能も、今後導入される可能性がある。
上記の「画像データや映像データ内に含まれるテキストの認識技術」はモバイルに特化したものではないが、「ストリートビュー」機能を活用した店舗検索などに関しては、外出先での検索が可能なモバイル検索において需要が高いことから、画像検索とあわせて今後のユニバーサル検索の発展に大きく影響する技術となるだろう。
Yahoo!のユニバーサル検索に関してはGoogleのように技術によって進化していくサービスというより、ポータルサイトという特性を活かし、自社サービスのコンテンツを検索結果とあわせて表示することにより進化していく傾向が見られる。例えばYahoo!モバイルでは、サイトの検索結果とあわせてYahoo!知恵袋の検索結果が表示される。Yahoo!モバイルに関しては、今後もポータルサイトの特性を活かして、自社サービスのコンテンツを検索結果に絡めていく方向で追求していくのではないかと考えられる。
2010年のモバイル版ユニバーサル検索
特にGoogleにおいては、テキストデータ以外での画像、動画の検索ができるようになったことで、音声認識技術を活用した歌詞を元にした着うたの検索が導入される可能性がある。また、電子コミックなど、画像や動画以外のコンテンツに対しても対応が進み、コミック内に含まれる台詞を検索する技術も、実験段階まで進む可能性がある。
そのような中でモバイルサイト運営企業としては、デジタルコンテンツがダウンロードできるページまでクローラーが進入できるようにしておくなど、最低限のSEO対策をあらかじめ講じておくべきだと言えるだろう。